向いてないけど、母になりました。

ことごとく育児に向いてない30代女の日々奮闘記

「母親」という職業について

どうもこんにちはしらすです。

今現在この文章を書いてる段階で子は晴れて生後50日が経過しました。

もう少しで生後2ヶ月目に突入です。

 

育児の隙間時間を見つけて1週間ぐらいかけてちょこちょこブログを書いています。

日々状況が変わるのでこれから書く文章と今現在では状況も変わってきてるんですが

それでも備忘録のため思ったことは書き残そうと思います。本当毎日目まぐるしい(笑)

なので現在形・過去形の文章入り混じりそうだけどご容赦くださいまし。

 

自宅育児こんな感じ

実家から自宅に戻って早2週間。一進一退しながらなんとかやっています。

始めはワンオペ育児2日目にして寝不足+精神的にダウン。(早)

今は週1回母親に応援に来てもらって自由時間をもらってます。

この応援のお陰で出産以来やっと全身マッサージに行けました。感謝。

また、夫も本当に頭が下がるくらい協力的でめちゃくちゃ助かります。

子供が産まれる前からほとんどの家事を夫がやってくれていたので、今も家事は一切せず育児に専念させてもらってます。

平日もなるべく早く帰ってきてもらっているし、本当に大感謝。

なので世のワンオペ育児されてる方達と比べたらかなり恵まれてる方だと思います。

家事もこなしながら育児してる人本当すげーよ…私には無理だ。

 

それでもまだまだ育児余裕ない

育児体制は本当ありがたいくらい恵まれてる方ですが、それでもやっぱりしんどいときはしんどいです。

息子は夜は比較的まとまって寝てくれますが日中はグズグズしてなかなか寝ません。

なので1日中あやしっぱなしでほぼ何もできず。もちろん私の仮眠も取れず…。

夜も寝てくれるとはいえしっかり3時間毎には空腹で起きてくるので、どうしても細切れ睡眠になってあまり寝た気がしません。

 

「子供が産まれたら自由時間がなくなる」のはもちろん理解してましたが

「頻繁に旅行に行けなくなる」とか「ゆっくり食事する時間がなくなる」とかそういう「自由」がなくなるイメージをしてました。

でも実際は「手が届きそうで届かないリモコンを取る自由」「行きたいときにトイレに行く自由」そんなことすらもままなりません。

「自由」と呼ぶほどでもないような行動すらここまで制限されるとは思ってもいませんでした。

いやー認識が甘かったね!!!(笑)

 

1日3時間も寝てない状態で延々とギャァギャァ泣かれると、だんだんこちらの頭もおかしくなってきて何度か「うるさい!!!」と怒鳴ってしまったこともありました。

すると息子は目をぱちくりさせてスンッと黙っちゃったんですよね。

そのときは一瞬で我に帰って、申し訳なさと自己嫌悪で私もワンワン泣いて「ごめんねごめんね」と謝りました。

まだあんなに小さいのに「母親が自分に対して怒っている」ってちゃーんと伝わっちゃってるんですよね。

 

あの一点の曇りもないあどけない瞳で見つめられるとなんだか責められてるような

この子には私しかいないんだという逃げ場のなさのようなものをひしひしと感じて、目が合うことすら辛かったときもありました。

今は少し落ち着きましたが、生後2〜3週間前後は本当に限界な時期でした。

 

そういうプレッシャーからなのかあの頃は義務感でお世話している気持ちが強かったです。

「これはやらなきゃいけないことなんだ」って義務的な感情を持たないと何もかも投げ出してしまいそうな危うさがありました。

「絵本を読んであげたいな」とか「一緒に遊んであげたいな」とかそんな前向きな気持ちは全然出てこなくて

「いかに速やかに息子に寝てもらって自分の睡眠時間を確保するか」それしか考えていませんでした。

全ては睡眠不足から来てるんでしょうが「率先して関わってあげたい」という気持ちも気力もほとんどありませんでした。

 

こんなに援助がある私でさえこんな感情になるんだから(私の場合、自分自身にも問題があるような気がするけど)

育児って本当1人でやるもんじゃないなと痛感しております。

なんだろ、できないわけじゃないんだけど何においても効率が悪すぎるし精神衛生的にも良くないです。

夫は育休を取る風土の会社ではなかったので育休を取りません(取れません)でしたが、

全国のお父さん、育休取得はマジで義務化した方がいいと思います。

 

そんな夫は私同様そこまで子供欲しいタイプではなかったのに今では子供にメロメロです。

育休こそ取ってないものの「息子のために頑張れることはやりたい」と、本当に色々やってくれてるし

余裕がない私の代わりに子供とも積極的に関わってくれるので本当にありがたいです。

正直この人と結婚してなかったら子育てなんて100%無理だったなと思えるほどです。

夫いわく「子供を可愛いと思えるか正直不安だったけどやっぱり自分の子供は可愛い」とのこと。

夫がそんなにメロメロになるとは思わなかったので驚き反面、そうやって父子仲良くしてる姿を見ると私も少し心がほっこりします。

 

でもとことん余裕がなかった私は「でもそれって"父親"というポジションだからできることだよね」なんて黒い感情を持ち合わせてたりもしました。

「"そっちの立場"が羨ましい」

夫も子供もこんなに近くにいるのになんだかえらい遠くから眺めてるような、そんな感覚に陥ることもありました。

 

「母親」という職業について

もちろんコロコロと色々な表情を見せてくれる我が子は可愛いし、子供ができて喜んでる夫の姿を見るとたくさん悩んだけど「子供がいる人生」を選択して良かったなと思えます。

ただ「母親になる人生」を選択したことをこの先良かったと思えるかは正直まだ自信がないです。

 

元々「子供可愛い!好き!子供欲しい!」っていうタイプでもないのに辛い不妊治療までして子供を作ろうとして

一体私は何がしたいんだろう?と、ずっと自分で自分の行動に説明がつきませんでした。

でも今ならその矛盾の答えが分かったような気がします。

多分私はちゃんと「子供欲しい」と思ってたんだろうけど世間で言うところの「母親」にはなりたくなかったんだと思います。

でも子供ができたのなら強制的に私は「母親」になる訳で。その矛盾にずっと葛藤してたのかもしれません。

 

妊娠前まで男性と同じように力仕事して残業して…ってやってきて、

周りのサポートもあり、お陰様であまり性別を意識せず今までやってこれました。

男も女も何も変わらない世界で生きてきました。

それが妊娠・出産・育児を始めた途端、急に「私は女なんだ」とどうしても意識せざるを得ない出来事があまりに増えすぎました。

 

十月十日の体調不良に始まり、食べては吐いて、まともに動けず。

仕事は、手当は残せたものの役職は外れることになり。

元々問題ない体だったのにどんどん血圧が上がり、入院することになり。

出産は激痛。お腹には一生残る傷。

産後ボロボロの状態で始まる昼夜問わず待ったなしの頻回授乳。睡眠不足。

夫は仕事に行けるのに私は外出すらまともに行けず、家の中でなかば幽閉状態の育児。

せっかく痩せてきてたのに戻らない体型。目の下のクマ。産後の抜け毛。

オシャレも化粧もする余裕がなくていつもボロ雑巾みたいな格好。

でも何かにつけて周りは「ママが」「ママの」「ママだから」「ママのための」

ママ、ママ、ママばかり。

 

いくら最近の世の中が男女共働きで両親共に育児にコミットしていこうという動きになっても

現実はまだまだ母親の方に育児の比重が傾いているのを実際に母親になってひしひしと感じました。

多分私自身が「母親とはこうあるべき」というイメージを勝手に持ってしまってるところもあると思います。

 

男性側である夫に嫌味を持ってるわけではないし、子供が嫌になったわけでもないです。

そこだけは履き違えないようにしようっていつも強く思っています。

そこを履き違えてしまうと夫にも子供にも強く当たってしまうから。

息子は可愛いです。夫への感謝も強い。愛しい気持ちもちゃんとある。

でもそれと引き換えに私は失ったものがあまりにでかすぎて、たまに無性にやるせなくなります。

 

夫や子供が嫌なんじゃなくて、子育てが嫌なんじゃなくて、

この「日本社会における母親のありかた」が嫌で嫌でたまらないんだと思います。

「母親」という一種の職業のような、そんな型にはめられてしまってる感覚があって息苦しいです。

そしてこんなことを思いながら息子と日々過ごすことが申し訳なさとか自己嫌悪でいっぱいです。

息子にとって「このお母さんでよかった」と思える人間になれる気は到底しないです。

 

そんなわけであまりの生活の変わり様についていけずまだまだ前向きな気持ちになれないのが今の本音です。

恵まれた環境でもこの有様です。わはは。

1ヶ月健診で行った私の問診では「ちょっと平均より産後うつ傾向が高い」と言われました。

だろうな!

子供がいない方が良かったとは思わないけど、もうこの子がいない人生には戻れないんだと思うとあまりの責任の重さにゾッとするときがあります。

これが「人の親」になった責任の重さってやつなのかと痛感しております。

私が変に重く深く受け止めすぎなのかもしれないけど。

なので本当子供産まれてから世の中の子供いる人達の見方が変わりました。皆さん本当すごいよ。

3人子供いるお母さんとか化け物かと思うもんね(褒めてる)

 

きっと時が解決してくれる

私自身、進学にしろ就職にしろ環境が大きく変わることがめちゃくちゃ苦手なので

今は鬱々としてますが次第に時が解決してくれるってちゃんと分かってるところもあります。

きっと仕事と同じなんじゃないかなって思ってるんですよね。

新卒から今の仕事をしてますが、新人のときはとにかく大変で何もかもつらくて毎日辞めたいと思ってて

楽しいことなんてなにひとつなかったけど10年経って今となっては楽しいし、やりがいも持っています。

でも今楽しく仕事できてるのは間違いなく辛い新人時代を乗り越えたから。

だからやっぱり今の仕事を選んで良かったって思ってます。

育児もそんな感覚に近いのかもしれない。

 

これから首が座って、寝返りをして、笑顔が増えて、意思疎通も取れるようになってくるときっと気持ちも変わってくるんじゃないかなと思います。

良くも悪くも子供の成長スピードは早いので1ヶ月前と同じ状況でいることはまずないです。

だからまた1ヶ月後は今よりもっと前向きな気持ちになれてるかもしれない。

時が解決するしかないですね。

 

相変わらず向いてなさ大発揮ですね。

でもこれが本当の本当の本音です。5年後読み返したらどう思うかなぁ。

とりあえず自らが課してしまっている「母親像」の呪いからも脱却したいです。

私らしい子供の育て方ってどんなんだろう?手探りでやっていこうと思います。

 

 

気付いたら冬終わってた(笑)

ではではかしこかしこ。

さーてミルクあげるぞ〜〜〜〜

 

 

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生後1か月の近況

こんにちはしらすです!

今週で里帰り育児が終了し、来週には自宅に帰る予定でいます。

 

息子は無事生後1ヶ月を迎えました!

産まれたときは2100g台の低出生体重児でしたが、先日の健診でついに夢の3000g超えを果たしました。脱・低体重!

息子は俗に言う「食い意地が張ってる」タイプで飲みすぎて困るぐらい日々ぐびぐびミルクを飲んでくれてグングン成長してくれています。

(飲み過ぎが故に一時期過飲症候群のようになってしまってそりゃもう大変だったけど…)

先生にも「文句なし!十分すぎるほど成長してる」とのお墨付きを頂けて一安心しました。

小さく産んでしまったけど標準で産まれてくる赤ちゃんの体重にやっと追いつきました。

その他も特に異常なく「肌も綺麗に保ててるし手足の力も強く、しっかりしてる。立派ですね!」と褒めてもらいました。

口唇口蓋裂はあるけど、そんなこと気にもならないくらい元気に育ってくれています。

息子の持ち前の生命力の強さに感謝感謝です。

 

口唇口蓋裂通院もとりあえず一段落

息子は口唇口蓋裂治療のため「口唇口蓋裂専門チーム」のある都内の総合病院に通院しています。

産院を退院してからすぐ毎週のように怒涛の口唇口蓋裂治療の通院が始まりました。

通常であれば「1ヶ月健診で問題なければ天気のいい日から徐々に外出を始めてもOK」なんて言われますが

息子の場合、こんな真冬なのに生後2週間から毎週のように通院という名の外出の日々でした。

すごく小さい体で車に揺られギャンギャン泣いて、お医者さんに口内をいじられギャンギャン泣いて、私と離され1人処置室に連れて行かれてギャンギャン泣いて。(笑)

処置室に連れて行かれるときなんかは心が痛くなってこちらまで若干涙ぐんでしまいました。

大人だって毎週病院行って診察受けるの嫌だし怖いですもんね。

まだ産まれて間もないのに。きっと大人なんかよりよっぽど怖かったろうに。

それでも息子はいつも本当によく頑張ってくれていました。

処置が終わるときには毎回「よく頑張ったね」とたくさん褒めてあげました。

毎週ドタバタしながら必死に息子を病院に連れて行った大人たち(私・夫・母)も大変よく頑張りました(笑)

 

そんな口唇口蓋裂治療の通院が今週をもってひとまず一段落しました。

次回は4月に歯科の診察のみ。その後は5月ついに口唇裂治療のための入院・手術があります。

まだまだ治療は続きますが次回は1ヶ月以上先ということで、少し肩の力が抜けました。

 

私はというと・・・

相変わらず日々一進一退の育児に翻弄されております。

「今日はなんとか乗り越えられたな」と思う日もあれば「もうこんなこと無理!何もやりたくない!」と思う日もあります。

朝起きて「そうか今子育て中なのか…今日も自由もなくドタバタするのか」と絶望する日もあれば、息子の寝顔を見て「可愛いなぁ。どんな風に成長するのかな」と思いを馳せる日もあります。

正直な感想を言えば「ほっこりする瞬間1割、大変・つらい・しんどい9割」って感じです。

まだまだ「育児楽しいなぁ♪毎日充実してる!」と思える域には達していません。

でも子供のいない人生に戻りたいかと言われれば一概にそうとも言えず。

自由になりたいし楽にもなりたいけど、息子のいない人生はもう考えられない、みたいな。

2つの相反する感情がずっとせめぎ合ってぶつかり合ってる感じです。

だから幸せを感じる瞬間もあれば苦しくて泣きたくなる瞬間も1日を通してめまぐるしく訪れる。

とにかく「必死」の一言に尽きます。

きっとこんな感じで必死に目の前のことをこなしながら過ごしていくうちに、気付いたら息子はどんどん成長していくんだろうなぁと感じています。

 

あ~~本当はもっと書きたいこともあるし、まとめたいこともあるんだけど子が寝てる僅かな時間しかブログ書けないので今回はこの辺でお開きにします。

しっかり文章書くより更新頻度を優先する!

 

次回からは実家でなく自宅からの投稿になります。

あらゆる面で母に助けてもらってましたが、今後は夜までワンオペになるので色々大丈夫なんだろうか…。(多分無理 笑)

不安は尽きません。

まぁそんなこともブログに書けるネタだと思えば少しは前向きに考えられるかな!(笑)

 

ではでは短めですが、かしこかしこ。

 

 

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子供を産んで見えてきたもの・感じたこと。

どうもこんにちはしらすです!

子が抱っこじゃないと寝ないので膝の上に乗っけてブログ更新してます。

ふくらはぎが限界すぎる。

 

息子はもうすぐで生後1ヶ月になります。

長かったような短かったような…色々ありすぎて本当怒涛の1ヶ月でした。

その間息子は何回泣いたか分からんし、私も何回泣いたか分からん(笑)

毎日そりゃもうドタバタですが、とりあえず新生児育児を1ヶ月やってみて自分なりに見えてきたもの、感じたこと

本音で書きたいことが色々あるので今日はそれを書き綴ろうかなと思います。

 

想像以上に新生児育児つらい

うん。コレはオブラートに包み隠さず言いますけど、ふっつーにつらいです。

スヤスヤ寝てる姿は可愛いと思いますが、後の時間はしんどいことの方が多い。

改めて「育児」って向き不向きがあるミッションだなって思ったし、改めてやっぱ向いてね〜〜とも思いました(笑)

なんでしんどいと思うのか、その原因は何なのか、細分化して考えてみた。

 

自分の生活リズムが保てない

まず自分の生活ルーチンが「子が泣くかどうか」によって全て決まるので

「歯を磨きたいときに歯を磨く」「顔を洗いたいときに顔を洗う」そんな当たり前のことがまぁ〜できなくなります。

「磨けるときに磨く」「洗えるタイミングで洗う」って感じ。夕方まで洗えないこともザラ。

自分の生活リズムが決まってれば決まってる人ほどしんどいと感じる場面が多いんじゃないかなと思いました。

当然寝るタイミングも自分じゃ選べません。慢性的にめっちゃ寝不足です。

人間、睡眠時間を奪われるとあっという間に壊れるんだなって今回痛感しました。

最近は細切れですが6時間程度は寝られるようになって、なんとか平静を保てるようになってきました。

生後2週間頃のときは夜中もギャン泣きしてて細切れ合計2〜3時間しか寝られないことも多く、文字通り発狂してました。

「今一つだけ願いが叶うとしたら?」と聞かれたら即答で「8時間ぶっ通しで寝ること」って答えるね(笑)

 

子の泣き声が想像以上に精神にクる

子供を持つ前は「どんなにあやしても子供が泣き止まなかったらしばらく放置しておくしかなくない?そのうち疲れて寝るでしょ」と思ってました。

ただ実際に自分が母親になってみて「我が子の泣き声」ってめちゃくちゃ精神にクることを思い知りました。

体の中の「母性ホルモン(?)」的な何かが緊急地震速報みたいな警報をずっと鳴らしてるような感じ。

実母は「しばらく泣かせておきなー」なんて言うんですが、子が苦しそうに泣いてるのにそのまま放っておくなんてとてもじゃないけど出来ないんですよね。

こちらもどんどん苦しくなってくるからなんとしてでもあやさなきゃ!ってなります。

こんな私でさえそう思うのだからこれはもう「本能がそうさせてる」感覚に近い気がする。

この「本能がそうさせてる」感覚は他の場面でも要所要所で感じました。

気持ちはまだまだ追いついてなくとも体はどんどん「母」になっていってる感じに少し怖さを覚えたくらいだもの。

出産前には分からなかった感情だなぁと思います。

 

一番つらいのは「正解が分からない」こと

「子の泣き声がつらい」に通ずるのですが「なんで泣いてるのか分からない」ことが新生児育児中で何よりもつらいことでした。

相手はまだ喋れないので「何が不快なのか」こっちに教えてくれることはありません。

ミルクをあげても、オムツを替えても、ゲップさせても、室温に気をつけても、抱っこしても何しても何時間も泣き止まない。

文字通り私の全身に何時間も大音量の緊急地震速報が流れ続けてるような感覚に陥ります。

もうあっちもパニックこっちもパニック状態(笑)


www.youtube.com

苦しそうに泣いてる我が子の姿を見たくない。でも何しても泣き止まない。どうしたらいいか分からない。かと言って逃げることもできない。

もう完全に詰んだ状態です。

そら33歳の女も夜中に大声で泣きますわ😇(そうすると子がビックリしてスンッて泣き止むこともあった笑)

今も変わらず一番つらいのはこれかなぁと思います。本当寝顔は天使。

 

夫婦の関係性は確実に変わる

以前(出産前)の記事で↓のように呟きました。

子が産まれたらいい意味でも悪い意味でもこの「夫婦2人」の関係性が変わってしまうかもしれないって怖い気持ちもあります。

妊娠高血圧腎症管理入院〜1日目〜 - 向いてないけど、母になりました。

結論から言うと関係性は変わったように思います。

私が出産前に管理入院→出産→そのまま今現在も里帰りしてるため、

かれこれ丸1ヶ月近く夫と一緒に生活してないのも要因かもしれないけど。

 

夫婦2人のときは「夫婦」といえどずっと「恋人同士」のような関係性だったなと思います。

お互い自立し合ってるから日々の生活が既に完成されていて、穏やかで楽しく寄り添い合って生きてた感じ。

でも子が産まれるとやっぱりやること・考えることが膨大に増えます。

我が家の場合、通常の育児に加え口唇口蓋裂のこともあるので通院など尚やることが多いです。

協力していかないとどうにもこうにも乗り越えられないものばっかりです。

 

なので私達の関係性は言うなれば「恋人同士」から「大きなプロジェクトを共に任された会社の同僚」に変化した感じ。

現に今まで夫とのLINEは無駄にスタンプを送り合ったり「今日の夕飯なにー?」なんていう他愛のないものが多かったですが

今となれば「○日に通院が〜」「××の手続きの書類が〜」「△時の時点でミルク○ml飲んだので〜」など進捗報告・業務連絡的なものがまぁ増えました(笑)

ふと「あれ?今LINEしてる人って夫じゃなくて会社の同僚だっけ?」ってなることもあるくらい(笑)

あ、今も無駄にスタンプ送り合ってわちゃわちゃすることも当然ありますけどね!

 

だから今は「パートナー」というより「戦友」「同志」という呼び方の方が近い気がします。

ぶっちゃけそりゃ寂しい気持ちもあります。

正直あの頃の完成された穏やかな2人の関係に戻りたいなって思うことも多いです。

まだお互い「子供がいる状態」に慣れてない感がすごいんですよね(笑)

ただ、これからどんどん子が成長してコミュニケーションも取れるようになってきたらまた気持ちも変わってくるのかなって気もしてます。

 

先日夫が実家に泊まりにきて2人で夜通し子の夜泣き対応をしたことがありました。

薄暗い部屋の中、私と私に抱えられた子と夫で横並びになったとき

ふと「あ、もう"夫婦2人"じゃなくて"家族3人"なんだな」と唐突に思いました。

今後はそう思う機会がどんどん増えていってきっとそのうち"3人"という関係にも徐々に慣れていくのかなと思います。

 

子育て始まっても自分の人生の主役は自分だった

「子供を産んだら全てが子供中心になって自分は人生の主役ではなくなる」

という文言をネットなどでよく見かけていました。

そしてそれがとにかく嫌でした。

私が子供を産むのを何年も躊躇っていた理由の1つでもあります。

そして実際に子供を産んでみて。

確かに子はまだ手のかかる新生児なこともあって何をするにも「まず子供」になってしまうのは事実です。

実際食事ひとつゆっくり取れた試しがありません。

でもだからといって私が私の人生の主役から降りた感じはあまりないです。

強いて言えば少年漫画でいうところの別の長編エピソードに突入したような感覚です。

たとえばワンピースは長い連載の中で「アラバスタ編」だの「空島編」だの色々なエピソードに入りますが

それでも「ワンピース」という漫画の主人公はずっとルフィです。そこは絶対変わらない。そんな感じ。

私の人生も今「怒涛の育児編」というこれから何十年にもなる長編エピソードに突入したけど主役は変わらず私です(笑)

息子の人生の主役はもちろん息子で、そこに登場する「母」としての私は間違いなく息子にとって脇役だと思います。

だからこそ私の人生の主役ももちろん私で、そこに登場する「息子」としての彼も間違いなく私にとっては脇役なんですよね。

ゾロにとってはゾロの人生が主役だし、

サンジにとってはサンジの人生が主役だから、

その中でのルフィはやっぱりどうしたって脇役の枠を出ないんです。

そういうことです(?)どういうこと?(笑)

 

これは実際に子供を産んだからこそ気付いた考え方だなぁと思います。

過去の私に「大丈夫。母親になったことで自分の人生の舞台から降りるようなことは絶対ないよ」と伝えてあげたいな。

とはいえ妊娠前のように何でもかんでも自分の好きなことを最優先でやれるのは随分先になりそうな気はしますけどね(笑)

まぁで合間を縫いながら自分の好きなこともたくさんやれるようにこれから長い時間をかけて奮闘していきたいなとは思ってます。

こうやってブログ書くのだってその「奮闘」のひとつですからね。

 

…ということで割と長くなったので今回はこの辺で!

なんか想定の範囲内といいますか「子育て楽しい!子供可愛い!」って感じの記事じゃなくてごめんなさい。

子が生後1ヶ月ということは私も母になって1ヶ月しか経ってないので、まだまだ子供より自分優先な感情が先立ちます。

もちろん子供や子育てに対してプラスな感情も少なからず湧いてますのでそれはまた別の記事でアウトプットできたらいいなと思います。

(いつになるか分からんが!!)

毎回言ってるけどこんなんで大丈夫なのかな。

不安ですがやるしかないので日々なんとか頑張って生きます、子も私も(笑)

 

ベビーベッド上でなんとか更新した、の図。

爆睡の子の重みでふくらはぎ無事死亡です😇

 

ではではかしこかしこ。

 

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息子に対する今の想い

はいさいこんにちはしらすです。

前回の出産レポから大体2週間程度経ちました。

生きてますか?死んでます!!!!(笑)

出産して以来、突然異世界にワープしたんじゃないかレベルに生活が一変してしまい

ブログに書きたいことが光の速さで山積みになってどうにもこうにも処理しきれません。

 

とりあえず今までのざっくりとした流れを説明すると

出産後、低体重児だった息子はそのままNICUへ入院。

そこから毎日決められた時間にNICUへ通い、子の様子を見に行く日々がスタート。

ですが弊息子、口唇口蓋裂を持ちながらも哺乳のスキルが高く産後4日でまさかのNICU卒業。

そんなに早くNICUを卒業できると思ってなかったので嬉しいながらも驚きのしらす

そこから怒涛の3時間おき授乳の母子同室がスタート。

初めは慣れない授乳・ゲップ出し・オムツ替え・沐浴も、深夜早朝関係なくスパルタのように3時間おきにやるので今ではだいぶできるようになりました。

1日8回トライ&エラーの繰り返しです。

子は口唇口蓋裂のため直母が苦手なので今はスキンシップ程度に留めています。

搾乳した母乳とミルクを哺乳瓶で与える混合授乳が中心です。

 

私は緊急帝王切開となったため産後9日間の入院となりました。

術後1日目は痛みで何ひとつまともにできずひたすら号泣。(もうメンタルがぶっ壊れてる笑)

2日目からは痛み止めをしながらなんとか歩けるまでに回復。その後も経過は順調です。

息子の経過も順調で晴れて母子共に退院できました。

そして実家での育児がスタート。

基本は実母と二人三脚の育児。夫は週末のみ実家に通い1泊する形で過ごしています。

助産師さんという名のプロがいない中での子育てはやっぱり躓くことも多いです。

低体重を気にしてミルクを飲ませすぎてしまってギャン泣き。

今度は逆にミルクを減らしすぎてしまってギャン泣き。

こちらも日々トライ&エラーの繰り返しです。

他、通常の育児に加えて口唇口蓋裂のサポートケアも必要なのでそこもなかなか上手くいかずギャン泣き。

深夜3時に子も私も大声あげてギャン泣きしたり、夫と共に朝5時まで一睡もしないであやしたり。

冒頭にも書いたけど本当突然違う世界に放り込まれたみたいに日常が変わってしまって慣れていくのに精一杯です。

 

そんな中、生後2週間と経たず口唇口蓋裂の専門病院への通院もスタートしました。

初めての外出が1ヶ月健診だという赤ちゃんも多い中、こんなに早い時期から外出が必要になってしまって息子には本当にごめんねという気持ちです。

些細なことで壊れてしまいそうな小さな赤子を抱えての外出にめちゃくちゃ緊張したり、

今後の通院頻度の多さにクラクラしたり、まだまだ気の抜けない日々が続いています。

通常の育児も分からないことだらけですが、口唇口蓋裂のサポートも分からないことだらけ。

今はX(旧Twitter)で同じ口唇口蓋裂の子を持つ親御さんや子供が同じ疾患の従兄弟にとにかく沢山のアドバイスを頂きながらなんとかやっていっています。

また、純粋な育児とは別に様々な手続きや早速予防接種予約のお知らせなんかもきててぶっちゃけ「ちょっと待ってくれ」状態(笑)

次から次へとやることや課題が降ってきて毎日夫婦(+実母)で奮闘しております。

そんな感じで今日に至っている次第です。

 

いやぁ大変!大変すぎますわ!!!

 

よく「大変だけど子の寝顔を見たら疲れも吹っ飛びます!」みたいな言葉を見かけたりしますが

いやいや疲れは吹っ飛ばないわ。寝ないと吹っ飛ばない。何も考えないでボーッとしたい。寝たい。って感じです(薄情)

実母とよく「新生児育児大変すぎる…明日になったら小学校3年生くらいになってねーかな」とか話してるくらいです。

 

息子に対する想い

とはいえ息子に対する想いも私なりのペースですがゆっくり募っていっています。

出産直後は2〜3秒ほどしか顔を会わせることのなかった息子。

翌日術後の痛みを引きずりながらNICUに会いに行き、初めてゆっくりとその姿を見ることができました。

 

なぜだか涙が出てきて止まりませんでした。

なんの涙なのか明確には説明できないけど、ちゃんと「可愛い」と思えたことにすごく安堵したのを覚えています。

母性らしい母性なんてなにひとつ持ち合わせてなかったから「可愛い」と思えるかずっとずっと不安でした。

ましてや外見に関わる疾患を持っているので尚更不安でした。

でも目の前でスヤスヤ眠る息子は私にとって間違いなく「可愛くて大切な存在」でした。

 

妊娠中、お腹の子なんて気にもかけず好きなように出かけて脳貧血で倒れまくったこと。

その上、高血圧腎症を起こしてお腹の子に十分な栄養を分けてあげることすらできなかったこと。

それなのに私は子の合併症や口唇口蓋裂以外にも障害があるんじゃないかの心配ばかりして

最後の最後まで子のことを信じてあげることすらしなかったこと。

そんな最低な母親なのにこの世に産まれてきた息子は、

哺乳が苦手な特性なのに一生懸命ミルクを飲んで皆が驚く速さでNICUを卒業したこと。

小さい体ながら手足は大きく、合併症もなく丈夫に産まれてきてくれたこと。

いつまで経っても私は子供のことなんか考えず自分にかかる負担ばかり考えてるのに

そんな私に「心配しなくても僕はちゃんと元気に生きてるよ!」って全身で伝えてくれてるみたいでした。

産まれたばかりでこんなに小さいのに、新生児なんてまだ自分の意志すらない生き物だと思ってたのに

こんなにも強く自己表現してくれてる息子の生命力や意志の強さに正直圧倒されました。

こんなに強いメッセージを常に発してくれていたのにずっと気付けなくてごめんね。

息子の寝顔を見るたび、そんな気持ちでいっぱいになりました。

 

「だったらその強い意志に私も応えなきゃ」

万年睡眠不足で病み寸前ながらもなんとか育児できてるのはこの理由が1番大きいかなと思います。

「私は母親だから」なんて意識は今もそんなにないです。

帝王切開だからかもしれませんが「自分が産んだ」感覚はあまりなく「突然目の前に現れた」感の方が強いし(笑)

「私は母親だから」「自分で産んだ我が子だから」というよりも

こんなに小さい存在なのに全身全霊でしっかりと自己表現できる彼を単純に「1人の人間」としてとても尊敬するし好きだなって思いました。

基本人間は嫌いだけど「好きだな」って思える人間はサポートしてあげたい。困ってるなら助けてあげたい。

できるなら苦しんでる姿は見たくない。笑っていてほしい。

これが母性なのかと言われればそうなのかもしれないし、そうじゃないかもしれない。

向いてないけど母親になった私の今の息子に対する気持ちはそんな感じです。

 

こんな意識で大丈夫なのかどうなのか不安っちゃ不安だけど率直に思うのがこれだからまぁしょうがない。

バンバン人に頼りながら(笑)今後もなんとかやっていこうと思います。

めっちゃ雪降った後なのに明日も通院だ〜〜行けるのか〜〜〜!!?!(現実)

 

短めだけど今日はこの辺で!

ではではかしこかしこ。

 

↑息子が産まれた日の空

 

 

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痛みビビリ女の出産レポート②

humukimama.hatenadiary.com

前回記事の続きです。こちらから読むのをおすすめします。

 

両親合流〜いざ手術室へ

分娩室から手術室に移動する際、外で待ってた両親とも顔を会わせることができました。

事前に夫が実母に「帝王切開になるかもしれない」と連絡をしてたので状況は把握してるみたいでした。

手術室まで私、夫、実両親、助産師さん達で移動。

ドラマでよくある「手術中」のランプがつく部屋の前に到着。夫と両親はここまで。

「なにこれまじでドラマやん…」と私がボソッと呟くと、母が背中をさすりながら

「そうそうドラマ!これで最終章!ハッピーエンドで終わるよ!」と声をかけてくれました。

声の掛け方が相変わらず独特やな…と冴えない頭でボーッと考えてました(笑)

 

助産師さんが家族に「30分後くらいに赤ちゃんに会えますよ。1時間後にお母さんの手術も終わると思います」と説明されていました。

あと1時間!あと1時間耐えれば終わるーー…!!

そして私のみ「手術中」のランプが光る部屋へ吸い込まれていきました。

 

帝王切開開始

手術室に入ってからは色々なお医者さんや看護師さんが代わるがわる挨拶をしてくれました。

車椅子で付き添いをしてくれていた助産師さんともここまで。

最後まで「手術中は痛くないんですよね?麻酔使うから大丈夫ですよね?」としがみついて聞いてました。

「内臓を触られてる感覚はあるけど痛みはないから大丈夫だよ」と言ってもらえました。

どこまでいっても痛さのことで頭がいっぱいです(笑)

帝王切開経験者の義姉も同じこと言ってたし、とりあえず術中は大丈夫だろう!とこのあたりで腹を括りました。

 

ここで余談。

このあたりで「ハッ!お腹見せるようなハレンチな格好しないから縦切りでいい」って言ったけど

健康ランド好きだから温泉でもお腹見せることがあるのか…としょうもないことを思い出す。

まぁそれも勲章勲章!とすぐ開き直りました。しょうもない余談。

 

話は戻り手術台のベッドに乗せられ、麻酔を注入。

体の色々な場所に保冷剤を当てられ「これは冷たいですか?」「これは感覚ありますか?」と色々聞かれました。

万が一にも「麻酔の効きが甘かった!」となったら超怖いと思って0.00001mm(?)でも冷たいと感じたら「冷たいです!」と言うようにしてました(笑)

なので麻酔科の先生も「なんか今回効くのになかなか時間かかるねぇ」と仰ってました。

ゴメン私がかなり大袈裟に申請してるから(笑)

最後お腹の方にもなにか触ってて「これは痛いですか?」と聞かれて「う〜ん…痛くはないですけどなんか違和感はあります…!」と抵抗したら

「うん。何してるかは言わないけどこれで痛くないなら麻酔はバッチリ効いてるね!問題ないね」と言われました。

何してたんだ怖すぎるだろ!!!!

でも言わなくていい!!!!

 

話が違う。痛すぎた帝王切開

そして担当の先生による「これから始めます!」の合図の元ついに帝王切開が始まりました。

※ここからちょっとグロっぽい表現もあるので苦手な方は要注意!

 

帝王切開は部分麻酔なので意識ははっきりあります。

いっそ全身麻酔で意識ないうちにやってくれ…

以前どこかで「帝王切開中、目開けて上を見てると手術中のライト板に反射して自分のお腹の中身が見えることがあるから要注意」

という文言を見かけたことがあるので怖すぎてずっと目は閉じてました。

確かに皆の言う通り痛みはないけど触られてる感覚はあります。

そして音がまたジュプッジュプッとスプラッター映画のようにリアルで気持ち悪かったです。

なにこれ全部私の臓器の音なの…怖すぎる!!

 

そしてこのあたりから明確に感じました。痛みを!!!

下腹部あたりがやけに痛い。

待って、痛い、痛いです…!イタイ!イタイ!!!」

前日からの指2本〜バルーン注入〜陣痛開始まで痛いことはあっても声が出るほどではなかったです。

それがここに来てまさかの大絶叫。

私のあまりの痛がりに頭上にいた麻酔科の先生が「下を触られると痛いんだね?」と確認。

もう痛すぎて声も出ず、無言で何度も頷く私。

 

🧑‍⚕️「はい子宮切るよ〜」

(言わんでいい!!声に出して言わんでいい!!)

 

もうここら辺りから覚えてないくらい痛かったです。

「あ"あ"あ"あ"あ"」と「痛い」と「もう嫌だ」しか言ってなかったと思います(笑)

ずっと隣にいた看護師さんの手を強く握ってました。

あの看護師さん手に血豆できちゃったんじゃないかなってくらい強く握ってました。

え?帝王切開ってこんな痛いの!?聞いてない!私の知ってる帝王切開じゃないんだけど!?

なにこの絶叫。もはや自然分娩じゃん!?

あーだめだなにも考えられない。痛い!!痛すぎる!!!!!

 

ついに息子誕生

そして何分経ったか分かりませんがついに息子が取り出されました。

出産前日の記事では

せめて産まれる瞬間ぐらいは「おめでとう」と言ってあげられるように。 この世に出てくる子が私から聞く初めての言葉が「おめでとう」になるように。 出産時はそれだけに意識を集中させようと思います。

明日出産です!! - 向いてないけど、母になります。

なんてキリッとした雰囲気でそんなこと書いてました。

 

<<実際の現実>>

👶「オギャァオギャァオギャァ〜〜」

👩「泣いたぁ〜〜〜〜〜〜(安堵の号泣)

イ"テ"エ"エエ"エ"エ"ッッッ!!!!!!

あっ…おめ…おめでと…(瀕死の小声)

ああああ痛い!!痛い!!無理無理無理!!!痛い痛い痛い(以下エンドレス)」

 

まぁ理想と現実というのはこんなもんですよ。

 

ただ子供がちゃんと産声を上げてくれてとにかく本当に安心したのだけは覚えてます。

口蓋裂で呼吸障害などがあって泣かなかったらどうしようっていう心配もしてたので

大きな泣き声を聞いた瞬間だけは痛さも吹っ飛んでいたように思います。

まぁ体感5秒くらいだけど(笑)

 

そのあとはもう感情グチャグチャでなんの涙か分からない涙がボタボタ零れてとにかく私も声を上げて大泣きしました。エケチェン2人状態。

あのとき何を思っていたのか、何であんなに涙が溢れたのか。3日経った今となってはもうあまり思い出せません。

ここに至るまでの葛藤とか、妊娠中のこととか、我が子がちゃんと産まれてきてくれたこととか、全ての感情が全部一気に来て飲み込まれるような感覚でした。

 

ただこのときはまだ産声を聞いただけで赤子の姿自体は見てませんでした。

痛みと感情爆発でもう訳が分からなくなっていた私に助産師さんが気を遣ってくれて

「お子さんの顔見ますか!?落ち着いてからにしますか!?」と聞いてくれて

(普通すぐ見ますって言うんだろうけど、ダメだとにかく下腹部が痛すぎてクラクラする…)

「お…落ち着いてからにします…」と返答。

腹切られながら(こういうところがまだまだ母性ないんだよなぁ…普通すぐ見るだろうよ)と、そこはなんとも冷静に考えてました(笑)

そして「わかりました!」と助産師さんが子をNICUへ連れて行くのを先生が制して、

「お前がNICUまでついて見てあげる訳じゃないだろ!?ちゃんとお母さんに顔見せてやれ!」と怒られてしまっていました。

あぁぁ…なんかゴメン…!私が落ち着いてからにするなんて言ったから無駄に怒られちゃってるじゃん…!

やっぱ「顔見ます!」って言えば良かった…ヤダ〜;;;と謎の後悔。(この間ずっと下腹部が激痛)

どこまで行っても私はとことんこういう女だよな、と改めて思わされました(笑)

 

そして我が子と初対面。

顔を見た瞬間、また訳がわからない感情が押し寄せてきて号泣。

口元も初めて見ました。

口唇口蓋裂のお子さんをご出産された方が

「最初は受け入れられるか心配だった。でも産まれた我が子を見たら可愛くて全部吹っ飛んだ」と話されてるのをよく聞きます。

それはとても素敵で素晴らしいことだけどそうじゃないパターンだって存在します。

私は私が率直に思ったことをちゃんと本音で書くね。

 

私は「思いの外、裂があるな。鼻まで達している。これから何度とある手術、通院。

きっと簡単な道のりじゃない。本人もこのことで悩むことがきっとたくさんある。

でも本人がこの世界で幸せに生きられるよう親として全力でやれることをやるしかない。

やるしかないんだ」って、責任のような覚悟のようなそんな感情がブワァッと押し寄せてきました。

責任と覚悟の涙がダバダバ流れてる、そんな感じでした。

「可愛い」なんて思える心の余裕は正直全くなかったです。

 

そして2〜3秒ほどの対面で子は即NICUへ。

そこから今度は私のお腹の縫合…と、まだまだ痛みは続きます。

先生の手術の手さばきがあまりにも速すぎて終始驚いてました。

帝王切開ってあんなスピード感溢れてやるんだね…お医者さんってすごい。

そりゃ高収入なはずだよ…いやスゴすぎるよ…高収入であれ…とか思ってました。

余計なことばっかり考えてるしらす

 

無事帝王切開終了

手術も終盤になるとやっと痛みが取れてきて私もだいぶ精神的に落ち着いてきました。

終わり頃はもううわ言のようにずっと「股が痛い…下が痛い…」と呟いてました。

そして先生が私の方に回り込んでくれて「お疲れ様!!終わりましたよ!」と告げてくれました。

告げてくれたのは良いんだけど、その手術服には殺○現場か?ってくらいベットリ血の跡がついていてヒィィィッてなりました。

あれ全部私の血やんな???怖い!!怖すぎる!!なにこれもう事件現場じゃん!!?

私は泣きながらずっと「ありがとうございます。ありがとうございます」とお礼を連呼してました。

 

術後は一気に和やかなムードになり、先生たちも世間話なんか始めちゃったりしてました。

それが「あぁ…世間話できるくらい順調に終わったんだな」と思えてこっちも安心しました。

初めは気付かなかったけど手術室ではずっとモンパチとかGO!GO!7188とか世代ど真ん中の曲が流れてて

これ私が90年代生まれだから世代に合わせて流してくれてるのか…?と疑問に思いました。

血だらけの手術室で聞いたGO!GO!7188の「こいのうた」恐らく一生忘れない(笑)


www.youtube.com

 

そこからベッドに運ばれて(医療ドラマでよくある「1の2の3!」でベッドに運ばれるのを初めて経験して興奮する)

安静にしたのち、待合室で待っていた夫、両親と再会。

「頑張ったね」「お疲れ様」と労ってくれました。

泣きながらどうしても夫と手を繋ぎたくて手を伸ばしたら何故か父が私の手を握ろうとして

母が「あんたじゃないよ!旦那だよ!」って父の手を叩いて払い除けてた。ナニコレ

でもあのときぎゅっと手を握ったときの夫の顔は一生忘れないかなと思いました。

 

そんなこんなで私のドタバタ出産ドラマ最終回は無事終了しました(笑)

翌日後日談。麻酔科の先生とお話しする機会があって

やっぱり術中の麻酔が上の方に効きすぎてて下の方があまり効いてなかったようでした。

どうしても個人差が出てしまうので致し方ないけど結構珍しいパターンだったと聞かされました。

ほらやっぱあんま麻酔効いてなかったんだよ;;;;;;;

あんなに入念に(半ば嘘までついて笑)麻酔確認したのに結局はしっかり痛かったです。

 

ブログでも前々から「痛いの怖い!痛いのだけは嫌!」と叫び続けてたしらすでしたが

結局蓋を開けてみれば、無痛分娩の痛い処置だけはしっかり味わい、自然分娩の陣痛も味わい、麻酔があまり効かなかったというレアケースな帝王切開も味わい。

結果、痛いメインディッシュフルコース堪能してきました😇

まぁこのあと手術を上回るレベルの帝王切開術後の痛みが翌日から待ってるんですが、このときにはそんなこととは露知らず。

ひとまず母子共に無事で終わったドタバタ出産劇場に安堵していました。

 

現在は術後3日経ちまして私はまだ産後入院中です。子もNICUにいます。

今は毎日NICUに通って子の様子を見に行ったりしてますが、それだけでも日々自分の感情がめまぐるしく動かされていてブログに書きたいことがいっぱいです。

毎日毎日今までの人生で知りもしなかった新しい感情がドバドバ流れ込んできて、気持ちの処理が全く追いついていない感じです。

でもできるだけアウトプットしていきたいな〜とは思ってます。

 

ひとまず出産レポートはこのへんで!

「向いてないけど、母になります」改め「相変わらず向いてないけど、母になりました」。

ではではかしこかしこ!

 

 

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痛みビビリ女の出産レポート①

どうもこんにちはしらすです。

なんかまだ色々バタバタしてる上に頭もふわふわしてるんですが、

今のうちに書いておかないと忘れてしまいそうなのでバーっと書いてしまおうと思います!

※前回記事にコメント頂きありがとうございます!記事投稿後落ち着いたら返信していきたいと思います。読んでます!本当にありがとうございます。

 

1月18日(木)16:19 2172gの小さな男の子を出産いたしました。

そしてあんだけ騒いでた出産方法ですが計画無痛分娩からの緊急帝王切開となり一番恐れていたお産フルコースセットになりました😂

この情報化社会の現代。出産の痛みの恐ろしい情報ばかり簡単に手に入るから

自分のときは「意外にそうでもなかったよ」「案外大丈夫だったよ!」って

ブログでお伝えしてこの恐ろしい流れを止めたい…!とずっと思ってたんですが

いやごめん控えめに言っても壮絶だったわ・・・・

やっぱり数ある恐ろしい情報の中の1つになりそうです。

でもなるべく忠実に書くね。

 

出産日前日:子宮口を広げる準備〜当日の陣痛

妊娠高血圧腎症による血圧上昇リスク回避のため当初の予定通り「計画無痛分娩」ということになりました。

出産日前日(1/17)に子宮口を広げるバルーンを挿入。これがそこそこ痛かったです。

(でもこの先に待ち受けてた数々に比べればマシな方だった)

バルーン挿入というかその前段階の先生の「指2本入れますねー」の指2本がまぁ痛かった。

カラッカラのお股に指2本よ。

脳内で「○○○ピーのときみたいに良い雰囲気にして濡らしてから丁寧に指2本入れてくれよ!!!」とか思ってた。ヒドすぎる。

バルーンを入れ終わったあとは特に痛みなどなく、分娩当日は麻酔の関係で食事ができないので最後の夕飯を食べ終えて就寝。

どんなに病んでてもどんなに緊張してても睡眠だけはバッチリ取れるタイプなので21時には爆睡しました。

 

翌朝、無痛分娩準備

翌朝は7:30頃には分娩台の方に寝転がり色々処置が進んでいきました。

自然分娩ではないので陣痛室は使わずにそのまま直で分娩室行きとなりました。

前日子宮口の中に入れたバルーンを膨らます作業。

これもまぁそこそこ痛い。でも今のところ「先生の指2本」よりはマシ。

そしてなんやかんやあって(あまり覚えてない)陣痛促進剤を使って陣痛を促していきます。

麻酔を打つ前は自然分娩と同じなので普通に陣痛も感じます。

私は途中で麻酔を入れましたが5分間隔くらいの陣痛までは経験しました。

陣痛って面白いもんで本当に波打って痛みが来るんですね。

お腹がグーッと張ってきて「あー来る来る!」となって耐え忍んだら波がサーっと引くように痛みも消えていく。その繰り返し。

助産師さんいわく私はいきみ逃しが上手だったらしくとても褒められました。ワーイ!(?)

とにかく大袈裟なくらい大きな深呼吸をしたら痛みは結構抑えられました。

中学陸上部(幽霊部員)時代、駅伝大会に出させられて盲腸が痛くなったとき用いてた呼吸法が役に立ちました(笑)

ありがとうウン十年前の記憶よ…。

もちろん出産まで陣痛を経験した訳ではないし個人差もあるのでなんとも言えないですが、少なくとも初期段階の陣痛は全然耐えられる感じの痛みでした。

今のところ「先生の指2本」が痛さMAXピーク(笑)

 

麻酔注入〜夫到着

8:30頃から分娩台で初期の陣痛と戦って、10:30頃に無痛にするため麻酔が打たれました。(時間はちょっと曖昧)

その後、12:00に立ち会い出産のため病院から呼ばれた夫到着。

夫が到着する頃にはバリバリに麻酔が効いていてなんの痛みもない優雅な状態になってました。

なんか今まで色々と痛いことはあったのに夫が来る頃には全て終わってて「全然平気そうじゃん」って思われてたら癪だなとか思ってました(笑)

でも本当に麻酔を打ってからは陣痛の痛みもなく「寝て良いよ」って言われたら寝られるぐらい何も感じませんでした。

むしろ「もう少し痛みとかないといつ陣痛が来てるかも分からないから不安だな…」と感じるほどでした。

本っ当に痛みが嫌な人はやっぱり無痛分娩がベストだと思いました。それぐらい無痛のパワーすごい。

 

あとは陣痛促進剤の量を増やしていって子宮口が全開になるのを待つばかりです。

当然痛みもないので陣痛の波が来たかな?ってときに大きな深呼吸をするぐらいしかやることがない!

夫が来てから2時間。

助産師さんいわく「子宮口も7cmまで開いてる。良い陣痛も来てて順調」とのこと。

私自身は痛みも感覚もないので「そうかぁ。ならあとちょっとか。なんの感覚もないけど」という感じでした。

せっかく有休取って夫が駆けつけてくれたのにやることがなさすぎて何だか申し訳なくなってくる始末。

夫もあまりの手持ち無沙汰に横でポチポチ携帯いじったり。

なにこれ本当に出産中??

自然分娩の方はこの間ずっと陣痛に悶え苦しんでるんだろうし、旦那さんも横で励ましたりして忙しいんだろうな…やっぱ大変だな…なんてことを思ったりしてました。

 

事態急変

この間ちょいちょい担当の先生が「今子宮口どのくらい?」と様子を見て内診してくれていました。

麻酔してたから耐えられたけどこの内診が麻酔なしだったら痛かったろうなって感じでした。指2本の先生。(このネタを引っ張るな)

分娩台に上がって7時間半。夫が来てから2時間半。事態は急変します。

今まで7cmまで開いて順調だった子宮口がここに来て4cmに収縮。胎児もたまに苦しいサインを出しているとのこと。

ここで初めて帝王切開も視野に入ってくる」ことを伝えられます。

たまに胎児の心拍が落ちるだけで今すぐどうこうという訳ではないので1時間様子見て次の内診で決めましょう、とのこと。

しらす顔面蒼白

事前に「帝王切開もありえる」話は聞いてましたが良い陣痛が来ててずっと順調と言われていたので

このまま痛みもなくあと3cm子宮口開くのを待ってスポーンと産めるぜ〜!なんて悠長に思ってたらこの有様です。

 

ここから地獄のような1時間の待ち時間が始まります。

まず全身の震えが止まらなくなりました。

胎児により多くの酸素を送るため酸素ボンベをつけていたんですが、それが自分でも分かるぐらいガタガタ震えている。

いやぁ人間の体ってすごいですね。止めたくても全然震えが止まらないんですよ。

捨てられた仔犬みたいにブルブルが止まらない。

え?お腹切る?今日お腹切るかもしれないの?いやいやいや聞いてない聞いてない無理無理怖すぎる

震えも止まらないけど涙も止まらない。

急に「帝王切開かも」なんて言われたもんだから血圧も爆上がり(笑)

夫も声かけはしてくれましたがどうにもならず。

「子宮口開け〜〜降りてこい降りてこい!!」って必死にたくさん深呼吸しました。

もううっすら「多分お腹切ることになるんだろうな…」って多少諦めてたところもありましたが、先生が再度内診に来るそのときまでなんとか奮闘しました。

優雅だったあの時間はどこへやら。

 

帝王切開決定

1時間後、待ちに待った先生の再度内診。

「…やっぱり子宮口4cmから変わらない。高血圧もあるからこれ以上お産が長引くことでお子さんの状態が悪くなる可能性もあります。

ただ帝王切開はお母さんの方に合併症が起こったりリスクもあります。決めるのはお母さんです。どうしますか?」

 

全身ガクブル号泣のしらす「…お腹切ってください…😭」

帝王切開決定

このときお産開始からもう8時間経過したときでした。

 

そこからは一気に空気が変わりました。

助産師さんが何人も入れ替わり立ち替わり来たり先生もバタバタ慌ただしくなったり。

頭がよく回っていない状態で淡々と帝王切開の説明をされて同意書にサイン。

闇金ウシ○マくんばりに同意書にサインするしかないような状況でなんか笑った(笑えない)

 

そこで先生が「お腹は縦と横どっちに切りたいですか?」

横に切るとパンティラインに沿って切るので傷跡が目立ちにくく美醜の面で良いです。

また、帝王切開の人は2人目も基本帝王切開になってしまうので大体みんな横に切るとのこと。

縦に切ると当然傷口は目立つ。ただお腹の腱に沿って切るので出血性も少なく安全性は横より高いと説明してくれました。

「お腹見せるような格好しないし、2人目もどうでもいいから縦に切ってください!!!!(即答)」

(本当に一言一句同じこと言った)

「今はそう思っても1人目できるとねぇ可愛くて2人目も欲しくなっちゃうよ〜」って先生ワロテタ(笑)

「いやないですないです。安全!安全第一でお願いします!(死に声)」

夫もワロテタ。私だけ笑ってない(笑)

 

その後も震えが止まらない私を夫や助産師さんが取り囲んで手を握って宥めてくれて、

その光景が完全に「○時○分ご臨終です」って言われてる構図で「え?私死ぬの?死んだ?」って繰り返し言っててまた皆ワロテタ。

何度も言うけど私だけ笑ってないです。

 

恐怖心が爆発するとそれを考えないようにするためとにかくよく喋るしらす

先生に「コウノドリ観て予習しすぎました…怖すぎます。私死なないですよね!?😭」と泣きつくと

「僕もコウノドリ好きで1,2全シリーズ観てるしDVDも全部持ってるけどあんなことが毎日起こってたらもう医者辞めてるからww」

「絶対殺さないから^^安心してください」と仰ってくださいました。

夫も「これでもう予習はばっちりだね」とか言う始末。もはや終始コントのような流れである。

ドラマ内に私と同じ妊娠高血圧症妊婦が帝王切開前に子癪発作痙攣を起こすシーンなんかもあってそういうの思い出しちゃったんよ…。

↑でも本当面白いんでおすすめ。Tverやアマプラで見れます。

 

そんなやりとり中も助産師さんがテキパキと準備を進めてくれて、手術室へ向かうため車椅子に乗せられます。

夫に手を握ってもらい泣きながら「これで寝たきりになってもずっと一緒にいてね😭」と懇願。

「うんいいよ」って言ってくれてちょっとキュンとしました(笑)

 

完全に準備ができたところで助産師さんが車椅子を押してくれて一言。

「じゃぁ出発進行〜!」

「…なんかディズニーのアトラクション乗るみたいですね(死に声)」

皆ワロテタ。本当何度も言うけど私だけが笑ってないです。

そして地獄のアトラクションに向かうこととなりました。

 

長くなってきたので後半に続けます!

 

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明日出産です!!

こんにちはしらすです。

非日常入院ライフについて今日は病院の様子とかシャワーの話とかをまったり書いていこうかなと思っていたんですが急展開です。

明日出産となりました。

 

運命を分けたエコー検査

昨日エコーを診てもらいましたが、やっぱり胎児の成長は止まっているそうです。

頭の大きさなどは週数通りですがお腹周りがかなり小さいとのこと。

胎盤も見せてもらいましたがもうあまり機能していないことが分かりました。

妊娠高血圧腎症による胎児発育不全でほぼ間違いありません。

先生が言うに「妊娠高血圧症になったから胎盤に問題が起きた」というよりは「胎盤に問題が起きたから妊婦の血圧が上がる」のだそうです。

もちろん急激に体重増やしてしまった自分にも大いに原因があるとは思ってるけどね…。

 

幸いお腹の子は元気そうで体重が小さい以外は特別問題はないようです。胎動も感じます。

今日で38週なのでそういった意味では週数を稼げていたのが不幸中の幸いだったと言えます。

口唇口蓋裂は心疾患などの合併症も多いと本で読んだのですが…」と伺いましたが

「それはそう。なのでその点も踏まえて慎重に診てるけどそれでも問題はなさそう」と言ってもらえて少し安心しました。

ただこれ以上お腹の中にいても胎児が今後成長することはほぼないとのこと。

だったらお腹の中で経過を引っ張るよりも外に出してしまった方がいいとの判断になりました。

たまたま明日の無痛分娩の枠が空いたそうなのでそこで出産!という流れになりました。

 

お産は突然にーー・・・

まだ10日近くは様子見入院する気満々だったので突然の出産宣告に非常にメンタルが動揺するしらす

これ以上胎児が育たないということは2500g以下の低出生体重児確定です。

口唇口蓋裂持ちで哺乳もうまくできるか分からないのに産まれてきてからちゃんと栄養とって体重増やせるんだろうか?

持ち前のネガティブクイーンを炸裂して悪いことばかり考えてしまい涙は止まらないわ心臓はバクバクいうわ。

この宣告のすぐあとに助産師さんが血圧を測りに来たんですが160を超えるほどの爆上がり。

いやそうもなるがな

「ちょ、ちょっと突然色々言われて動揺してしまって…」と言うと察してくれたのかまた数時間後に血圧を測りに来てくれました。

少し落ち着いたのか(高いっちゃ高いけど)だいぶ下がりました。いやぁ体は正直(笑)

 

やっぱりこれ以上引っ張っても私の血圧が良くなることもないので双方(子・母体)にとって明日がベストタイミングという判断になりました。

ちなみに高血圧では自然分娩に体が耐えられない可能性大なので無痛分娩一択です。

ですが、出産中容態が急変すれば緊急帝王切開コースも全然ありえます。

「どの出産方法が良いんだろう〜」なんて選ぼうとしてた過去の私をブン殴りたいですね。

お前(ハイリスク妊婦)は選べる立場にないぞ!!

humukimama.hatenadiary.com

 

昨日はメンタル崩壊でした

入院1日目はまだ非日常感を味わって本読んだりブログ書いたりして楽しんでいたんですが、

2日目にしてもう死んでました。

ほぼ丸一日ベッドに横になりながらスマホであれやこれや不安なことについて検索魔になってしまっていました。

やっぱりネットサーフィン良くないですね。どうしても不安を煽る文言が目立ちます。

調べていたのは主に口唇口蓋裂の合併症や妊娠高血圧腎症における障害について。

口唇口蓋裂という先天異常が既にある上に、更にリスクを高める妊娠高血圧腎症になってしまった現実にずっと囚われていました。

もっと食事に気をつけていれば。安定期に安静にしていれば。こんなことにはならなかったかもしれないのに。

不安障害が限界まで来ていて昨日はほとんど泣いて過ごしていました。

他人がいるから気を張っていられるなんて全然嘘でした。全然ダメでした。

 

ブログタイトルで「向いてない」と公言してるくらいなので「どんな子でも受け入れる」なんて覚悟、私には全然なくて。

ベッドしかないシンプルな病室で良くない考えはどんどん飛躍。

口唇口蓋裂以外にも何かあったらどうしよう。

重度の障害があったらどうしよう。

産まれた瞬間、私たち夫婦の生活・人生は一変してしまうかもしれない。

この不安障害も受け継ぐかもしれない。

楽しい育児イメージなんて微塵も浮かばず。

ハンデだらけの子の育児に苦しんでる未来しか見えない。

こんなこと思うくらいなら初めから妊娠なんてしない方が良かったのでは?

夫婦2人で生きていく選択を貫いていれば良かったのでは?

産まれてくる子供の立場になんて全然立ってあげられず。自分のことでいっぱい。

本当出産前日のここまで来ても向いてなさを大発揮してる自分にも嫌気がさします。

読んでて不快になった方がいたらごめんなさい。でもどうしようもない本音でした。

 

マタニティブルーというかもはや鬱病に近い感じでした。

これ絶対産後うつにもなりそうだよね…自覚はしている。

昔からの友人には「しらす絶対産後うつになりそう」って言われてるし。(フラグ)

 

母から言われた一言

マイナスなことを考えれば考えるほどお腹にも良くない!更にリスクを高めてしまう!と思って気分転換に母に電話しました。

夫もメンタル繊細タイプなので黒々しい不安を吐露して夫までネガティブな方に引っ張りたくなかったんですよね。

なのでポジティブオバケの母に助け舟を出しました。

色々なリスクが重なって不安でしょうがないこと。

出産後に対して何一つ良いイメージが持てないこと。

もう産まれてきて欲しいのか産まれてきて欲しくないのかわからない。怖い。と話しました。

昔から私の不安障害と向き合ってくれた唯一の人なので親身に話を聞いてくれました。

 

その中で一番響いた言葉がありました。

「不安な気持ちは分かるよ。

でもこの世に産まれてくるときぐらいさ"おめでとう!"って言ってあげようよ!

せっかく産まれてくるんだからお母さんから"おめでとう!"って言ってあげなさいよ!」

あ"〜〜〜その通りだよなぁってなりました。

 

「胎動はあって今のところ元気そう」という話をした際も

「ほら。あんたがメソメソ泣くから"僕は大丈夫だよ!元気だよ!"ってちゃんと伝えてくれてるじゃないの。少しは信じてあげなさいよ」と言われてハッとしました。

 

人嫌いなのでお腹の子に対しても結局母性なんか持てないまま出産前日まで来て

自分の保身ばかり考えてビービー泣いてるようなポンコツ女にも、子はずっとメッセージを発してくれていたのかもしれない。

そんなこと今まで考えもしなかった。

でも逆子になったときも「空気読めよ〜!w」と話しかけたら元に戻っていたり、

エコー時に頑なに顔(口元)を見せなかったのも、不安にさせないよう子なりに気を遣ってたのかもしれない。

(お腹の胎児にまで気を遣われる30代女って…とも思ってしまったけど)

お腹の中なんて意思疎通も取れない生命体でしかないくらいに思ってたけど、そんなことなかったのかもしれない。

 

電話を切ったあと初めて本気でお腹にメッセージを送りました。

「そっちはそっちで頑張ってたのかぁ。全然知らなかった。ごめんね。明日は一緒に頑張ろうね」

本当に初めて対人間として話しかけた気がします。

 

産まれてからの不安は勿論膨大にあります。

合併症、口蓋裂の有無、高血圧症の予後、考えればキリがありません。

受け入れてるつもりでも産まれてから子の口唇裂の口元を見るのも怖いです。

でもせめて産まれる瞬間ぐらいは「おめでとう」と言ってあげられるように。

この世に出てくる子が私から聞く初めての言葉が「おめでとう」になるように。

出産時はそれだけに意識を集中させようと思います。

 

余談

ちなみに今日1/17(子の誕生日となる前日)は実家で飼ってた愛猫の命日なんですよね。

以前noteの方に書いたんですが色々あって人嫌いが加速した代わりに私はとても猫が好きです。

note.com

うちのメス猫は22歳の大往生で4年前亡くなりました。老衰でした。

一人っ子の私にとって姉のような妹のような存在であり家族でした。

実は産まれてくる子の名前も色々意味はありますが、

うちの猫からインスピレーションを受けて決めたところもあります。(夫了承済)

大きな病気一つせず、皆に愛されて、自由気ままに生きて大往生したうちの猫のようになって欲しい意味が込められてます(笑)

 

妊娠発覚時の予定日が1月31日。そこから当初の計画無痛分娩予定が1月25日に変更。

「うちの猫の命日に被ってきたら運命感じちゃう!とか思ってたけどさすがにそれはないかな」

と思っていたらまさかの命日翌日に急遽変更になるとは。

こと妊娠系に関してスピっぽいこと言うのあまり好きではないんですが、ここまで来るとやっぱり

「うちの猫が自分の命日に合わせてきたな…!?」とどうしても思ってしまいます。

ちなみに麻酔科の先生が水曜休みなのでうちの猫の力を持ってしても命日当日に合わせるのは無理だったんだなと思っちゃいました(笑)

 

うちの猫が空から見守ってくれてるのかなと思うと心強くなりました。

明日夫に家にある猫の分骨持ってきてもらおう。お守りに持っておこう…。

 

…というなんとも感情ジェットコースターメンタルバグ女ぶりを恥ずかしげもなく露呈してお恥ずかしいですが、ついに明日出産となりました。

今日の夕方から子宮口を開く器具を入れるみたいで(そしてそれが結構痛いみたいで)もう戦々恐々としてますが頑張ります。

 

次はいつブログ更新できるか全く未知数ですが落ち着いたらまた更新したいと思います。

はー怖い!頑張る!怖い!頑張る!(笑)

ではではかしこかしこでございます。

 

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