向いてないけど、母になりました。

ことごとく育児に向いてない30代女の日々奮闘記

「母親」という職業について

どうもこんにちはしらすです。

今現在この文章を書いてる段階で子は晴れて生後50日が経過しました。

もう少しで生後2ヶ月目に突入です。

 

育児の隙間時間を見つけて1週間ぐらいかけてちょこちょこブログを書いています。

日々状況が変わるのでこれから書く文章と今現在では状況も変わってきてるんですが

それでも備忘録のため思ったことは書き残そうと思います。本当毎日目まぐるしい(笑)

なので現在形・過去形の文章入り混じりそうだけどご容赦くださいまし。

 

自宅育児こんな感じ

実家から自宅に戻って早2週間。一進一退しながらなんとかやっています。

始めはワンオペ育児2日目にして寝不足+精神的にダウン。(早)

今は週1回母親に応援に来てもらって自由時間をもらってます。

この応援のお陰で出産以来やっと全身マッサージに行けました。感謝。

また、夫も本当に頭が下がるくらい協力的でめちゃくちゃ助かります。

子供が産まれる前からほとんどの家事を夫がやってくれていたので、今も家事は一切せず育児に専念させてもらってます。

平日もなるべく早く帰ってきてもらっているし、本当に大感謝。

なので世のワンオペ育児されてる方達と比べたらかなり恵まれてる方だと思います。

家事もこなしながら育児してる人本当すげーよ…私には無理だ。

 

それでもまだまだ育児余裕ない

育児体制は本当ありがたいくらい恵まれてる方ですが、それでもやっぱりしんどいときはしんどいです。

息子は夜は比較的まとまって寝てくれますが日中はグズグズしてなかなか寝ません。

なので1日中あやしっぱなしでほぼ何もできず。もちろん私の仮眠も取れず…。

夜も寝てくれるとはいえしっかり3時間毎には空腹で起きてくるので、どうしても細切れ睡眠になってあまり寝た気がしません。

 

「子供が産まれたら自由時間がなくなる」のはもちろん理解してましたが

「頻繁に旅行に行けなくなる」とか「ゆっくり食事する時間がなくなる」とかそういう「自由」がなくなるイメージをしてました。

でも実際は「手が届きそうで届かないリモコンを取る自由」「行きたいときにトイレに行く自由」そんなことすらもままなりません。

「自由」と呼ぶほどでもないような行動すらここまで制限されるとは思ってもいませんでした。

いやー認識が甘かったね!!!(笑)

 

1日3時間も寝てない状態で延々とギャァギャァ泣かれると、だんだんこちらの頭もおかしくなってきて何度か「うるさい!!!」と怒鳴ってしまったこともありました。

すると息子は目をぱちくりさせてスンッと黙っちゃったんですよね。

そのときは一瞬で我に帰って、申し訳なさと自己嫌悪で私もワンワン泣いて「ごめんねごめんね」と謝りました。

まだあんなに小さいのに「母親が自分に対して怒っている」ってちゃーんと伝わっちゃってるんですよね。

 

あの一点の曇りもないあどけない瞳で見つめられるとなんだか責められてるような

この子には私しかいないんだという逃げ場のなさのようなものをひしひしと感じて、目が合うことすら辛かったときもありました。

今は少し落ち着きましたが、生後2〜3週間前後は本当に限界な時期でした。

 

そういうプレッシャーからなのかあの頃は義務感でお世話している気持ちが強かったです。

「これはやらなきゃいけないことなんだ」って義務的な感情を持たないと何もかも投げ出してしまいそうな危うさがありました。

「絵本を読んであげたいな」とか「一緒に遊んであげたいな」とかそんな前向きな気持ちは全然出てこなくて

「いかに速やかに息子に寝てもらって自分の睡眠時間を確保するか」それしか考えていませんでした。

全ては睡眠不足から来てるんでしょうが「率先して関わってあげたい」という気持ちも気力もほとんどありませんでした。

 

こんなに援助がある私でさえこんな感情になるんだから(私の場合、自分自身にも問題があるような気がするけど)

育児って本当1人でやるもんじゃないなと痛感しております。

なんだろ、できないわけじゃないんだけど何においても効率が悪すぎるし精神衛生的にも良くないです。

夫は育休を取る風土の会社ではなかったので育休を取りません(取れません)でしたが、

全国のお父さん、育休取得はマジで義務化した方がいいと思います。

 

そんな夫は私同様そこまで子供欲しいタイプではなかったのに今では子供にメロメロです。

育休こそ取ってないものの「息子のために頑張れることはやりたい」と、本当に色々やってくれてるし

余裕がない私の代わりに子供とも積極的に関わってくれるので本当にありがたいです。

正直この人と結婚してなかったら子育てなんて100%無理だったなと思えるほどです。

夫いわく「子供を可愛いと思えるか正直不安だったけどやっぱり自分の子供は可愛い」とのこと。

夫がそんなにメロメロになるとは思わなかったので驚き反面、そうやって父子仲良くしてる姿を見ると私も少し心がほっこりします。

 

でもとことん余裕がなかった私は「でもそれって"父親"というポジションだからできることだよね」なんて黒い感情を持ち合わせてたりもしました。

「"そっちの立場"が羨ましい」

夫も子供もこんなに近くにいるのになんだかえらい遠くから眺めてるような、そんな感覚に陥ることもありました。

 

「母親」という職業について

もちろんコロコロと色々な表情を見せてくれる我が子は可愛いし、子供ができて喜んでる夫の姿を見るとたくさん悩んだけど「子供がいる人生」を選択して良かったなと思えます。

ただ「母親になる人生」を選択したことをこの先良かったと思えるかは正直まだ自信がないです。

 

元々「子供可愛い!好き!子供欲しい!」っていうタイプでもないのに辛い不妊治療までして子供を作ろうとして

一体私は何がしたいんだろう?と、ずっと自分で自分の行動に説明がつきませんでした。

でも今ならその矛盾の答えが分かったような気がします。

多分私はちゃんと「子供欲しい」と思ってたんだろうけど世間で言うところの「母親」にはなりたくなかったんだと思います。

でも子供ができたのなら強制的に私は「母親」になる訳で。その矛盾にずっと葛藤してたのかもしれません。

 

妊娠前まで男性と同じように力仕事して残業して…ってやってきて、

周りのサポートもあり、お陰様であまり性別を意識せず今までやってこれました。

男も女も何も変わらない世界で生きてきました。

それが妊娠・出産・育児を始めた途端、急に「私は女なんだ」とどうしても意識せざるを得ない出来事があまりに増えすぎました。

 

十月十日の体調不良に始まり、食べては吐いて、まともに動けず。

仕事は、手当は残せたものの役職は外れることになり。

元々問題ない体だったのにどんどん血圧が上がり、入院することになり。

出産は激痛。お腹には一生残る傷。

産後ボロボロの状態で始まる昼夜問わず待ったなしの頻回授乳。睡眠不足。

夫は仕事に行けるのに私は外出すらまともに行けず、家の中でなかば幽閉状態の育児。

せっかく痩せてきてたのに戻らない体型。目の下のクマ。産後の抜け毛。

オシャレも化粧もする余裕がなくていつもボロ雑巾みたいな格好。

でも何かにつけて周りは「ママが」「ママの」「ママだから」「ママのための」

ママ、ママ、ママばかり。

 

いくら最近の世の中が男女共働きで両親共に育児にコミットしていこうという動きになっても

現実はまだまだ母親の方に育児の比重が傾いているのを実際に母親になってひしひしと感じました。

多分私自身が「母親とはこうあるべき」というイメージを勝手に持ってしまってるところもあると思います。

 

男性側である夫に嫌味を持ってるわけではないし、子供が嫌になったわけでもないです。

そこだけは履き違えないようにしようっていつも強く思っています。

そこを履き違えてしまうと夫にも子供にも強く当たってしまうから。

息子は可愛いです。夫への感謝も強い。愛しい気持ちもちゃんとある。

でもそれと引き換えに私は失ったものがあまりにでかすぎて、たまに無性にやるせなくなります。

 

夫や子供が嫌なんじゃなくて、子育てが嫌なんじゃなくて、

この「日本社会における母親のありかた」が嫌で嫌でたまらないんだと思います。

「母親」という一種の職業のような、そんな型にはめられてしまってる感覚があって息苦しいです。

そしてこんなことを思いながら息子と日々過ごすことが申し訳なさとか自己嫌悪でいっぱいです。

息子にとって「このお母さんでよかった」と思える人間になれる気は到底しないです。

 

そんなわけであまりの生活の変わり様についていけずまだまだ前向きな気持ちになれないのが今の本音です。

恵まれた環境でもこの有様です。わはは。

1ヶ月健診で行った私の問診では「ちょっと平均より産後うつ傾向が高い」と言われました。

だろうな!

子供がいない方が良かったとは思わないけど、もうこの子がいない人生には戻れないんだと思うとあまりの責任の重さにゾッとするときがあります。

これが「人の親」になった責任の重さってやつなのかと痛感しております。

私が変に重く深く受け止めすぎなのかもしれないけど。

なので本当子供産まれてから世の中の子供いる人達の見方が変わりました。皆さん本当すごいよ。

3人子供いるお母さんとか化け物かと思うもんね(褒めてる)

 

きっと時が解決してくれる

私自身、進学にしろ就職にしろ環境が大きく変わることがめちゃくちゃ苦手なので

今は鬱々としてますが次第に時が解決してくれるってちゃんと分かってるところもあります。

きっと仕事と同じなんじゃないかなって思ってるんですよね。

新卒から今の仕事をしてますが、新人のときはとにかく大変で何もかもつらくて毎日辞めたいと思ってて

楽しいことなんてなにひとつなかったけど10年経って今となっては楽しいし、やりがいも持っています。

でも今楽しく仕事できてるのは間違いなく辛い新人時代を乗り越えたから。

だからやっぱり今の仕事を選んで良かったって思ってます。

育児もそんな感覚に近いのかもしれない。

 

これから首が座って、寝返りをして、笑顔が増えて、意思疎通も取れるようになってくるときっと気持ちも変わってくるんじゃないかなと思います。

良くも悪くも子供の成長スピードは早いので1ヶ月前と同じ状況でいることはまずないです。

だからまた1ヶ月後は今よりもっと前向きな気持ちになれてるかもしれない。

時が解決するしかないですね。

 

相変わらず向いてなさ大発揮ですね。

でもこれが本当の本当の本音です。5年後読み返したらどう思うかなぁ。

とりあえず自らが課してしまっている「母親像」の呪いからも脱却したいです。

私らしい子供の育て方ってどんなんだろう?手探りでやっていこうと思います。

 

 

気付いたら冬終わってた(笑)

ではではかしこかしこ。

さーてミルクあげるぞ〜〜〜〜

 

 

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