はいどうもしらすです!
時間があるのだから妊娠中くらいバンバン更新していきたいぞ!
先日、夫が会社の人たちと飲みに行ってきました。
よく「妻が妊娠中に夫が飲み会なんて!」なんてフレーズを聞きますが、
ご存知の通り普段夫は家政婦ナギサさん並に家事をしてくれるので(笑)全く問題ないです。
本人もぼっち宅飲みが好きなタイプなので誘われて渋々なご様子でした。
飲み会のメンバーには夫とたまにキャンプにも行く後輩Sさんもいました。
後輩Sさんは一昨年結婚したばかりの今年34歳。
奥さんも同い年でバリバリ働く保育士だそうです。
最近妊活を始めてるみたいですがなかなか授からないそう。
今は排卵日予測アプリで時期を見ながら自己タイミング法を行ってるみたいです。
そんな話が飲み会の場で出たみたいなんですよね。
現れる妊活戦士の先輩:夫
自己紹介にも書きましたが我が家は不妊治療の末の妊娠です。
人工授精(AIH)3回目で授かりました。
体外受精まではいってませんが、それでも治療の中でそれなりに苦しい経験はしてきました。
それを聞いた夫。
「アプリの自己タイミングは時間の無駄。早めに病院に行くか回数を増やした方がいい」
おぉ…なんという的確なアドバイス。さすが歴戦の勇者は違う。
「アプリでタイミングを見計らうと、義務感が出てきてしんどくなるからやめた方がいい。
その時期しかタイミング取らなくなって回数も減りがちになる。病院に行かないならまだ自然に任せた方がいい」
と話しておいたと言ってました。
まさに我が家がそうでした。
今振り返れば最初の1年間は病院には行かず、排卵日予測アプリを使ってその前後1〜2回のみタイミングを取ってるだけでした。
以前はもう少し回数が多かったのですが流産後、2人の間でなんとなくそういう行為に抵抗ができてしまってガクンと回数が減りました。
あと単純にお互い「妊活中か?」ってくらい仕事してたのも良くなかったとは思うけど。
結局妊娠せず1年後、病院でタイミングを見てもらうとアプリとは1週間程度排卵日にズレがあったことが判明。
そら授からんわな〜〜1年無駄にした〜〜〜と大の字になりました。これは今でも失敗したと反省しています。
さらに夫は「病院は行った方がいいとは思うけど気軽な気持ちではお勧めしない。男の方も検査するけど結果悪かったらめちゃくちゃ落ち込むよ」と現実味のあるトーク。
これもまさに我が家で起こったことですね。
もちろん検査の一環で夫の精液検査も実施しました。
これは頼む方の私も気を遣ったし、頼まれた方の夫も嫌だったろうしなんとも苦しい時間でした。
精液検査は男性自身の体調やメンタルにめちゃくちゃ左右されるほどデリケートなものです。
実際夫も運悪く、突然責任量が増える仕事を任されたり超繁忙期と重なった時期での検査だったのでその結果たるや散々なものでした。
散々な結果を見せつけられる私のメンタルも散々なもので…あのときの夫婦の空気といったらも〜〜酷かったです。
顔合わせて一言二言交わしたら即言い争い。それが毎日みたいな感じ。
夫はストレスで倒れるわ私もストレスで救急車運ばれるわ。なのにお互い仕事は激務だわ。
今思えばそんなん妊娠するわけがない(笑)
これが面白いもので夫も仕事のポジションに慣れ、繁忙期が終わった直後に再度検査したらビックリするほど数値が改善してたんですよね。
なので本当に男性のメンタルケアの重要さを思い知った出来事でもあります。
Sさんはなかなか授からない日々で奥さんのメンタルも少しずつ落ちていってることも相談していました。
歴戦の勇者(笑)は続けます。
「これからもっと落ちていくよ。男側はかなり言葉選びが重要になってくる。下手なこと言ったらめちゃくちゃ怒られるよ」と忠告。
しらすにブチギレられまくった経験を語尾を熱くして語る夫(笑)
「男は妊娠前と妊娠後しか奥さんを助けてやれないから今頑張った方がいい。
妊娠したら物理的に代わってあげられないし、今が頑張り時だと思う。
妊娠前の夫の行動次第では末代まで呪われるってうちの奥さんが言ってた!」
と最後にアドバイスしたそうです。
さらっと鬼嫁みたいなイメージ植え付けてんじゃないよとは思ったけど(笑)
いい夫すぎるだろ!!!と拍手を送りたくなりました(ノロケ)
それを聞いて色々思ったこと
単純に男性だけで集まる飲み会でもそういった話をするんだなぁと驚きました。
夫のところだけかもしれないけどオープンに情報交換し合ってるんだなという印象でした。
外でそういう話されたくないっていう妻側の人もいるかもしれないけど
私は男性も男性側として当事者意識を持ってどうにかしようともがいてるんだなと思えてすごく嬉しかったです。
自分には全く関係ないと思っていたらそもそもそんな話題が出ること自体ない訳ですし。
夫の中でも治療を通して心境的に変わった部分がきっとたくさんあるんだと思います。
聞いてるとそれくらいの熱量だった、話し方が(笑)
同席していた既に3人子供がいる上司の人は
「もう金銭的にヤバイのに奥さんが4人目欲しいって乗り気で、ここ最近生理が遅れてるって言い始めて戦々恐々としてる」というまた別の悩みを話していたそうです。
我々とは悩みの次元が違いすぎる…!!でもその家庭ごとの悩みや問題があるよね。
私たち夫婦には「言いたいことは言うこと。"察して"は甘え」というルールがあるので(笑)比較的意見はぶつけ合ってきた方です。
それでも夫が第三者に話す内容は私も知らなかったことが多いので「そうかぁ。治療中夫はこう考えていたのか」と新しく知ることができました。
飲み会で話してくれた内容を教えてくれて本当に良かったです。
当然だけどやっぱり夫の中でも「不妊治療」というのは辛く苦しい日々だったんだと改めて知ることができました。
私だけが苦しかったんんじゃなくて夫婦2人で苦しんで乗り越えられたことだったんだなと思えました。
検査結果が悪かったときも本人はなるべく平静を保とうとしてたけど、やっぱりすごく落ち込んでたんだなっていうのも新発見でした。そりゃそうだよね。
あのときは余裕がなくてこっちも取り乱してしまったけど、もっと寄り添ってあげれば良かったと後悔しました。
今後またなにか別の問題にぶつかったときは自分が辛くても寄り添う姿勢を忘れないようにしようと改めて思えました。
そしてSさんの話も思い出しつつやっぱり不妊治療増えてるよなぁ〜って再実感しました。
治療中は孤独な戦いをしているように思えてたけど、こうやって一歩引いた目で見られるようになると
本当言い方が良くないけど「犬も歩けば棒に当たる」レベルでいると思いました。
治療中はどうしても「皆簡単に授かってるのにどうして私だけ…」って思いがちですが(私もそうだった)簡単に授かってない人の多さに驚きます。
母親学級や保育士さんとの講座を通して妊婦さんと会う機会もちょこちょこ増えましたが、「不妊治療の末授かりました」と公言してる人も少なくないです。
それくらい多いです。でもさ、なかなか渦中にいる間はそれに気付けないんですよね。
デリケートな話題だからどうしても妊娠発覚後じゃないと治療経験を人に話せないという背景もあると思いますし。
でも本当に1人じゃない。
孤独ではないということを以前の自分に伝えたいですし、今でも治療を頑張って続けてる方にも知って欲しいなと思いました。
ますますぶっ壊れるキラキラ妊娠の虚像。笑顔の上に成り立つ妊娠ばかりじゃないってことよ。
不妊治療の後遺症
ちょうど私が不妊治療真っ最中のときに、妊娠がわかって職場でマタニティマークをつけてた別部門のパートの女性がいました。
その女性が無事出産を終えて退職。先日産まれた赤ちゃんを見せに職場に遊びに来てました。
不妊治療中もそういった経験がありましたが、正直言ってしんどかったのを思い出します。
こっちはついさっきそこのトイレで生理来たばっかりなのに目の前で「カワイイカワイイ♡」って盛り上がってる。
そういう些細なことがどんどん自分の精神状態を追い詰めていきます。
今回は私も妊娠してるというのにあのときの黒い感情がフラッシュバックしてきました。
「しらすさん!○○さんの赤ちゃんが来てるよ〜!見てきたら?^^」って言われたけど
「あ、そういうのいいんでいいです」って断りました。(薄情)
ブラックな感情が蘇ってきたというのも理由にあるけど、
そもそも仕事をする場に「赤ちゃんを連れてくる」という行為自体があんまり好きじゃないんですよね。
復帰後の手続きで〜というならまだしも、もう退職してるじゃんってのもあるし。
たくさんの女性が働いてる場で、その方達にどんな背景があるかも分からないのに連れてくるのがどうにも軽率って思っちゃう。
仕事の手も大幅に止まってしまうし。
あと「皆で集まって黄色い声で絶対"可愛い"と言わなきゃいけない空気」みたいなのも苦手。
まぁ大多数が歓迎ムードなのであくまで自分は苦手というだけの話です。
元々母性的なものが欠けてるのと、人と比べやすい性悪と言われればまぁそうなんですが
やっぱり不妊治療のメンタルダメージ後遺症というのは妊娠したくらいで改善するものでもないんだなとしみじみ思いました。
「出来た人間」ってやつには程遠いね〜〜〜〜!!!!
本音を書ける場なのでスッキリしました。
読んでくれてありがとうございます。ではではかしこかしこ。
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