向いてないけど、母になりました。

ことごとく育児に向いてない30代女の日々奮闘記

子供を作るかずっと躊躇っていた本当の理由

ということでヘビーな話の続きですが、前回の記事の続きです。

↓から読むと話がわかりやすいです。

humukimama.hatenadiary.com

子供を作るかずっと躊躇っていた本当の理由後編です。

 

なかなかうまくいかなかった妊活計画

陰キャ同士の夫婦で出会いも遅く結婚したのは私29、夫35でした。

そして最初に妊娠したのは結婚して半年後。私30、夫36のときでした。

しかし流産。

その後コロナもあったり、ここでは省略しますが色々考えることもあり、次に本格的に妊活を再開したのはその1年後。

私31、夫37になっていました。

そこからなかなか授からず、更にその1年後から不妊治療クリニックに通うことになります。

そして自己タイミング法も合わせて約2年の経過を経て今回妊娠。

私は33、夫は39になっていました。

 

不妊治療中色々な焦りがありましたがその最もたるが「早くしないとどんどん高齢になる」という年齢的な焦りでした。

最初は夫の年齢がせめて自分の父親(38)の年齢を越える前には…と奮闘していましたがなかなかうまくいかず。

最終的に自分が母親の年齢(34)を越えず、夫が40歳になるまでを最後のチャンスにしようと決めていました。

そこまででで妊娠しなかったらすっぱり諦めて子供のいない人生を歩もうと考えていました。

そのことには夫も納得していました。

なので今回が本当に最後のチャンスでした。

 

周りや病院の先生からは「まだ若いからそんなに焦らなくて良いよ」という言葉も言われました。

今冷静に思えばその通りだったのかもしれません。

でも当時の心の中では「高齢で産まれた子の立場も知らないくせに何を悠長な」と思ってました。

それぐらいに追い詰められていました。

今では自分の中で折り合いをつけて落とし込んだ事実でも、

いざ自分が産む側の立場に立つと「幼少期のコンプレックスの壁」というものは想像以上に高く厚いものだと再実感しました。

 

なので不妊治療中は本当に苦しみました。

自分たちの年齢が上がれば上がるほど、自分の子にも私と同じ辛さや悲しみを経験させることになるのか、と。

それは避けたいと思ったのと同時に、これから育てていく上で私と同じような境遇となった我が子をずっと目の当たりにしながら生きていく自信もありませんでした。

 

私自身は時間をかけて「高齢でも今の親でよかった」と思えるようになりましたが、

それまでの道のりは正直辛いこともしんどいこともありました。

 

だから早く結果が出て欲しいのに出ない日々。

治療が長引けば長引くほど、今まで記憶の隅に眠らせていたコンプレックスと嫌でも対峙しなければならずそれが何より苦しかったです。

映画館という大画面で嫌な映像を無理やり最前列で見させられている、それが日常と化しているような毎日でした。

 

子育てキャパシティ問題

そしてその「高齢出産」と共に「一人っ子」にもコンプレックスがあったため昔から

「もし子供作るなら人数は0か2だな」と漠然と思っていました。

一人っ子にするくらいなら産まない方がいい。それぐらい思ってました。

 

今となっては一人っ子で良かったと思える部分もたくさんありますが、そう思えるのには時間がかかりました。

これから抱える負担も人より多いものだと自覚しています。

私の場合、色々な幸運が重なって今までなんとかやってきたけどあまり周りにオススメできるものではないとも思っていました。

 

治療中は何度も「私たち夫婦の年齢も着実に上がってきて今妊娠しても2人目なんて考えられるんだろうか」

「1人しか作れないかもしれないなら最初から1人も作らない方がいいんじゃないか」

そんなことを考えていました。相当な葛藤がありました。

悩めば悩むほど自分の「今までの一人っ子人生」そのものを否定してるような感じがしてどんどんメンタルもやられてきました。

 

1人も妊娠してない段階から2人は作らないと…と焦る中、どうしようもない現実問題もたくさん見えてきました。

元々の自分の性格・キャパシティ上、2人育児でメンタルがやられる気がしてならない。

そもそも子供を2人も育てたいと全く思えない。

仕事だって子供1人ならなんとか今のポジションを維持してやっていけるかもしれないけど2人となると現実的にかなり厳しい。

金銭の問題。おそらく2人育てることはできるだろうけどその上で自分達の老後の資金をしっかり残せるかと聞かれれば自信がない。

なにより時間がない。1人目で今の年齢なら当然ながら2人目にはもっと年齢が上がってしまう。そもそもできるかも分からない。どうしたって呪縛がついて回る。

現代の「晩婚・晩産」問題がかなり色濃く出てますね。

結局「高齢出産」にも「一人っ子」にも強い偏見を持っているのは他の誰でもない自分だという話です。

 

そんな頭グルグルモードの状態で夫と話し合ったら

しらすがなぜそんなに兄弟がいた方がいいと思ってるかがわからない。

僕には姉がいるけど仲も悪かったし比べられまくったし別にいてもいなくても良かった。

しらすが一人っ子だったり親の歳が少し上で辛かったのはそうなんだろうけど、

産まれてくる子は完全に別人格の別の人間だからその子も同じようにそう思うかどうかは分からないよ」と言われました。

「なにをそんなにグルグルしてんの?」ぐらいのテンションで言われました(笑)

確かに・・・。

 

それはそうだ。

自分は「一人っ子」であることに強いコンプレックスを持ってたし、世間的にもそういう傾向が強いとは言われているからそれが当たり前だと思ってました。

でも、だからといって産まれてくる子もそう思うとは限らない。

ネットで少し検索してみると「もういい大人だけど一人っ子で良かった」「親が高齢で嫌だと思ったことはない」と発信してる人も何人かいて、「そんな人もいるのか…!?」と目から鱗でした。

そんな人存在しないと思ってたからびっくりしました。

 

当然兄弟がいないので「兄弟がいる」ことがどんなものだか私には分かりません。

なので必然的に「兄弟がいる方が良いに決まってて素晴らしいものに決まってる」というバイアスがかかってたんだなとも思いました。

勿論そういう場合が大多数だろうけどそうじゃない人も当然いますよね。

ましてや私の母親は兄弟が嫌で私を1人だけ産んだという経緯もありますし。

 

夫の言葉で少しずつ意識改革

「産まれてくる子はしらすとは別人格の別の人間だよ」

この言葉が当たり前なんですけど、分かってなかったというか自他境界が曖昧になってたなと反省しました。

こういう考えが毒親に近付くから気を付けないとな…とも思いました。

 

夫はどんなことにも冷静にツッコミを入れてくれてハッとさせてくれるのでとても助かります。

(その分「気持ちわかるよ」っていう共感力は低いんだけどそれはご愛嬌 笑)

 

そこから少しずつ年齢の問題はどうしようもないし、もしかしたら一人っ子になるかもしれないけど

それでも「子供が欲しい」とは思っているから前向きに頑張ってみようと思えるようになり今に至ります。

お腹にいる子は別の人間だから実際産まれてくれば

「今までなんてちっぽけな偏見で悩んでたんだ」って思うかもしれないし

やっぱり私と同じような問題にブチ当たって苦悩するかもしれない。それは分からない。

そもそも私の幼少期とは時代背景から違うのでこれはもう本当にどうなるか分からない。

私が暮らした日本とこれからの日本は絶対的に変わるから昔の「当たり前」も「常識」も全部ひっくり返るかもしれない。

そもそもそんなこと気にならないくらい何か別の問題が起きるかもしれないしね。

 

2人目に関しても、今の率直な気持ちでは「現実的に無理。正直1人でいい」と思ってるけど

いざ産まれてみたら「可愛い!早く2人目も欲しい!」って思うかもしれない。

自分のコンプレックス起因の「兄弟を作らなきゃ」ではなく純粋に「2人目作っても大丈夫そう」「気持ち的にも欲しいと思える」「我が子もそれを望んでいる」

などの条件が揃ったとき夫とも相談して決めたいと思っています。

そんな時間なかったらもう諦めるしかないし、それはもう未来の私に任せる!!

現在妊娠21週です。コンプレックスなんかと対峙する前にとりあえず今の子に集中します。

 

誤解なきよう伝えたい

2記事にわたって「高齢出産」や「一人っ子」コンプレックスについてグダグダ書いてしまいましたが、何も幼少期から今までずっとコンプレックスに思っていたわけではないです。

中高校生ぐらいのときから基本的には何も気になっていませんでした。

(日々の友情関係に親の年齢や兄弟の有無など関係なく個人の付き合いとなってくるからだと思う)

大人になってからもその事実はしっかり受け止めていたし、特に気にしていませんでした。

 

ただいざ結婚してみて改めて「家族」について考える機会が増えたこと。

妊娠・出産というイベントを控えて「親」「兄弟の有無」などについて考える機会がすごく増えたことで

ぶり返すようにこういった思いが溢れて出てきた次第であります。(私の場合は)

 

もしかしたら世間で言う高齢出産された方や今一人っ子をお育ての方が読んでてキツイ表現もあったかもしれません。

でも子の立場としては今まで問題なく楽しく生きてきましたし、これからも楽しく生きていきます。

子育ても不安しかないけど(笑)最終的な子の人数が1人だとしても2人だとしても楽しんでやっていきたいと思います。

 

言いたいのは「高齢出産だから、一人っ子だから良くない」ということではなく

物事には必ず良い面も悪い面もあるということと

願わくばそういった偏見がなくなればいいなと思ってる次第です。

まず私の場合は自分自身が自分自身の生い立ちに対して偏見まみれで見ていたってことが分かったのでそこから変えていきたいと思いました。

「子育て」を通してまだまだ脳内に蔓延ってるこういった偏見をどんどんぶっ壊していきたいと改めて思いました。

 

こんな偏見まみれの母親に育てられる子も嫌でしょうから少しずつ意識を変えていきたいなと思います。

夫のようなフラットな人間になれるのはまだまだ先のようである(笑)

 

なんだかオチが見えなくなってきてダラダラ続いてきちゃった。

とりあえずコンプレックスから子供作るか悩んで、結果今に至るまでの話をまとめてみました。

非常に読みにくいな!すまん!ではではかしこかしこ。

 

P.S.この文章書くにあたりこんな記事を見つけました。

みんな色んなことを抱えてるんだ…私だけじゃないんだと思えました。

みんな強く生きような!!

www.huffingtonpost.jp

 

 

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