向いてないけど、母になりました。

ことごとく育児に向いてない30代女の日々奮闘記

高齢出産・一人っ子のコンプレックスについて

はいこんにちはしらすです。

いつか妊娠してメインとなるブログを始めたら絶対に書こうと心に決めていた話題がありました。

でもその話題と向き合って文章にすることはおそらくメンタル的にもしんどいし時間もかかるなと思ってずっと先延ばしにしていました。

でも子が産まれてめっちゃ忙しくなるまであと4ヶ月。

悠長にしてたらあっという間やんな!と思い、この度向き合って形として残しておこうと思います!

 

子供を作るかずっと躊躇っていた本当の理由についてです。

その話をする前にまず序章(?)にあたる生い立ちの話をズラズラッと書こうかなと思います。

 

ずっと抱えてたコンプレックス

私は父親38歳、母親34歳のときに産まれた一人っ子です。

今でこそ珍しくないのかもしれませんが、私が産まれた約30年前では周りを見渡してもなかなかいない高齢出産で産まれた子供でした。

母親は4人兄妹でしたが自分の家庭環境があまり良くなかったのでそれを反面教師にして選択1人っ子にしたそうです。

「男の子だったらもう1人考えてたけど女の子なら1人と決めてた」と言ってました。

 

幼少期は親が高齢であること、一人っ子であることが相当コンプレックスでした。

周りには当たり前に兄弟がいるのに自分にはいないことがなんとも異質で恥ずかしく思ってたんですよね。

また「一人っ子はワガママ」「一人っ子はかわいそう」という世間的イメージも強く、誰に言われたわけでもないのに

「ワガママだと思われるから一人っ子だとバレてはいけない」「私はかわいそうだからちゃんとしなきゃいけない」と幼い頃からずっと自分に言い聞かせてた部分がありました。

 

当の母親自体はあまり世間の目を気にせずあっけらかんと生きてるタイプだったので(まぁそこが良いところでもあるんだけど)

「⚪︎⚪︎ちゃんのお母さんと干支一緒だわww」と笑って話してたり特に気にしてる要素はありませんでした。

が、繊細な子供のこっちは気にするっちゅーねんという話なわけですよ(笑)

特に子供の頃なんて単純なので母親が若いと皆に羨ましがられるみたいな雰囲気もあったんですよね。

 

母はすごくファンキーで面白い人だし、父も不器用ながらに私のことを想ってくれる人なので

この両親のもとに産まれて良かったとは思いますが、やっぱりそれとこれとは話が別というか劣等感に苛まれることは多かったです。

母の同級生の子の年齢と私の年齢がかけ離れていたり、高校生になって友達の親の年齢を聞いたら全然違くて驚いたり。

私も成長と共に気にならなくなってきましたが、それでも要所要所で「うちは高齢出産なんだ」と思い知る出来事はあり、その度にチクリと胸が小さく痛む場面はありました。

 

また、親が高齢な上に一人っ子だったので物心ついたうちから

「皆の親よりうちの親は早く死んじゃうんだ。そしたら世界で一人だけになる。怖い。死が怖い」と不安神経症の走りみたいな症状が出るようにもなりました。

夜も眠れず、パニック発作みたいなものが出て毎晩泣くこともありました。

その度に母親が「大丈夫だよ、私はそんな簡単に死なないよ!」と宥めてくれて落ち着かせてもらっていた記憶があります。

もう、ね全体を通して精神的に不安定な人生を送ってきたけど始まりはこの頃だったんじゃないかなと思います。

 

また、両親に何かあったら自分一人でなんとかしなきゃいけないんだと中学生頃から思っていたのでとにかくお金に執着するようになりました。

「兄弟がいない分私は一人でなんとかしなきゃいけないからお金だけは、お金だけは貯めないと」とずっと思い続けていました。

なので私は中古しか買えないとか、1駅分なら余裕で歩くとか本当にケチなんですが(笑)

物心ついたときから染みついたこの脅迫概念みたいなものが少なからず影響している気がします。

今ではだいぶマシになってきたけどお金を使うことが"怖い"んですよね。

(最初は夫と金銭感覚が合わなくて結構ストレスでした笑)

 

なので「仕事をしない」という選択肢も絶対取れないというか…お金を稼いでいないと精神的に不安定になります。

異常なほど「仕事」というものにも執着してしまうんですよね。

大学生の頃、コミュニケーション能力もあまりなかったこともありアルバイト先でうまくいかず対人恐怖症のような症状が出て大変になったことがありました。

職場に着くと冷や汗が出て、手の震えが止まらなくなるなどなど。

それでも這ってでも日々バイトに行き、見かねた両親に「もう見てられないからバイト辞めろ」と言われたこともありました。

そのバイト先は辞めましたが、それでも「自力でお金を稼いでいない」恐怖心の方が勝り1〜2ヶ月後にすぐ派遣のバイトを始めました。

就活も震災直後のド氷河期だったのでそれこそ無我夢中でやっていたのを思い出します。

絶対に正社員にならなきゃ。仕事をして自分でお金稼がないと。

一人っ子の私の味方になってくれるのはお金だけだって必死でした。

 

結婚も「したい」というよりは「しないといけない」という思考の方が強かったです。

しないと幼少期からずっと怯えていた「独り」というものが現実になるということが怖かったんですよね。

私は元より一人旅好きだし、一人時間が大好きで一人でいることに「寂しい」と思うことはほぼない人間ですが

それでも…うまく説明できないんですが本能的に「それとこれとは別」っていう感情がありました。

 

結果として本当に優しくて素敵な夫と結婚できたので良かったとは思ってます。

でもこれが私にも兄弟がいて、兄弟の誰かと協力してあるいは誰かが親のことを看てくれる環境だったら

果たして私は心の底から「結婚したい」と思ったかな?と思うとそこは今でも疑問です。

思わなかった気がしないでもない。

いや本当に夫めっちゃ好きだから出会えて良かったけど!

 

そんな一人っ子でしたが、振り返ると勿論悪いことばかりではなかったなという思いもあります。

一人っ子だったからこそ良かったこともある

母親はほぼネグレクト状態で育った影響で「子供1人をじっくり見てあげたい」と思い、私を1人産みました。

元々読書家だった母は図書館にある子育てに関する心理学的本をかたっぱしから読んで色々知識をつけて臨んだそうです。

(今で言う「てぃ先生Youtube」を全視聴する感じかな笑)

そのお陰か本当に色々な経験をさせてもらったし、絵本の読み聞かせも相当してもらったので国語は得意な方になりました(笑)

悩んだり落ち込んだときも絶対に否定せず最後まで話を聞いてくれて本当に昔も今も心強い存在です。

そういう親の元に産まれた良い影響というのはものすごく実感しています。

 

一人っ子なので世間で言われてる通りコミュニケーション能力や協調性は低いですが(笑)

それでもずっと1人で空想や妄想して生きてきたので想像力は豊かな方だと思います。

それがマイナスな方向に働いて地獄を見ることも勿論あるけど、その分良い方に働いて良い経験をたくさんすることもできました。

コミュ力や協調性も人から言われる前に自分から「私コミュ力ないよ!協調性低いよ!」って公言したら

それを理解してくれる人が0ではなかったのでそれだけでもう十分ありがたいと思っています。

 

他にも色々ある。物心ついた頃から「親に何かあったら私がなんとかしなきゃいけない」「私がお金を稼がないといけない」と強く持ちすぎたことで自立心は相当強く育ったと思います。

入社当初辛くて辛くて辞めたかった仕事を今ここまで続けてこれたのは間違いなくこの厄介すぎるほど強すぎる自立心があったお陰だと思っています。

あと夫の好きな女性のタイプが「めちゃくちゃ自立心がある女」っぽいのでそこはうまくマッチングしといて良かった(笑)

 

お金についても「不安による執着心」からどんどん「不安を打破するための興味」へと移り変わって、FP3級取得できたり知識を得られるキッカケにもなったと思います。

昔は「お金の話」なんていうとものすごく卑しくてタブー視されてきた傾向がありましたが、

今では「マネーリテラシーを学校の必須項目にしよう」なんて話題も出てて「わ〜皆どんどんお金の話しよう〜☆」くらいポジティブな気持ちにはなれたかもしれない(笑)

 

介護の面もまだ経験してないので怖いっちゃ怖いですが、

兄弟がいても揉めて大変になっているケースも見かけたりして一長一短なんだなと思うこともありました。

自分一人しかいない分、決定権も自分だけというのは私の精神衛生上良いかもしれないと思ったり。

まぁめっちゃ大変になるだろうなというのは20年以上前から覚悟してますけど。

また余談としてそんなに「一人っ子の介護」が苦痛で恐怖なら一人っ子同士で孤軍奮闘しないで

辛いときは喫茶店に集まってお互いの話を聞き合う、そんな一人っ子同士のコミュニティをいつか作れるようになりたいとも思っています。

そんな余裕ないかもしれないけど。願望として。

 

ともあれ「高齢親の一人っ子」であることで今でも不安なことだったり、後遺症はめーーっちゃくちゃいっぱいあります。

めっちゃくちゃいっぱいあるけどそれでも最大限の愛情をくれた両親には感謝しかないですし、この両親の元に産まれて良かったと思っています。

ここまで思えるのに30年以上かかったけどそれでも今ではこれで良かったと言葉にして言えるようになりました。

というか自分では変えられないことだから良かったと思うしかないじゃん!!?(笑)

 

…とまぁ生い立ちはこんなもんにして、そこから「なぜそんな私が子供を作ることを躊躇ったか」という本題に移ろうと思います。

それはんな我が家も高齢出産で子供が一人っ子になる可能性が高かったからです。

 

ただ結構長くなってきちゃったのでこれは次の記事に書こうと思います。

(1記事3000文字前後以内と決めてるので!)

それではなんだかえらい暗い話をここまで読んでくださった方はありがとうございます。

ではではかしこかしこ。

 

※今思っていることをなるべく率直に書きました。

ナイーブな内容を扱ったので不快に思われた方がいらっしゃったら大変申し訳ありません。

 

 

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