向いてないけど、母になりました。

育児・仕事、日々もがいている30代女 心の整理場です。

「ヒヤマケンタロウの妊娠」観たよ

やっぴーどうもしらすです。

 

前々からどーっしても見たいドラマがありまして!それがネトフリ独占配信でして!

この度ネットフリックスデビューいたしました。

そして速攻見終わりました(笑)

それが『ヒヤマケンタロウの妊娠』です。


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物語を超簡単に説明すると「男も妊娠する世界線の話」です。

 

今自分がぶち当たってる課題に対してとてもタイムリーなドラマだったので絶対何かしら刺さる!と思ってたんですが

案の定しっかり刺さって本当に色々考えさせられたし、勉強にもなったし、ポジティブな気持ちも沢山貰えました。

色々モヤモヤしてカウンセリングとか通ってる今のタイミングで見れて本当に良かったドラマでした。

 

ネタバレ含まない超ざっくりとしたあらすじ

世間的にまだ多くはないもののちらほら男性妊娠の話もある世界のお話です。

バリバリ働く超やり手広告マンの桧山健太郎斎藤工)と、同じくフリーライターとしてバリバリ働く瀬戸亜季(上野樹里)。

セフレのような後腐れない関係の2人。

その2人の間に健太郎が妊娠するという形で命が宿るところから物語がスタートします。

悪阻やメンタルの不調、数々の妊夫トラブルに苛まれ仕事もままならなくなる健太郎

世間・親族から向けられる女性特有の「圧」を煩わしく思い、仕事もバリバリこなしていきたいと思っているところにパートナー(男)の妊娠が発覚する亜季。

そんな2人が偏見・差別だらけの世界に振り回されながら、ときには調和しながら

新しい「育児」「仕事」「パートナー関係」を模索し『自分らしさ』について考え進んでいくストーリーです。

 

ネタバレと自分語りをたっぷり含んだ感想

まず初めに男女が入れ替わることでこんなにも見える世界が変わってくるのかというのが可視化されて本当に面白かったです。

 

冒頭第一話。仕事も女性関係も順風満帆な健太郎の「人生は予測と準備。それを怠らなければ事は思いどおり進む」というセリフから始まります。

それが健太郎が男性妊娠の経験を経た後半部分では

「思いがけないことが人生には起こる。明日突然どういう立場になるか分からない。

そうなったときにどうするか、どう対処するか。それがその人らしさだし人生の醍醐味なんじゃないでしょうか」というようなセリフに変わっていきます。

これが本当に「分かる分かる;;」で胸にグッと刺さりました。

 

私自身、石橋を叩いて壊すぐらい準備するタイプの人間で妊娠前までは健太郎の冒頭セリフのような考え方のもと生きてきました。

人生に大事なのは予測と準備。それを怠らなければ大きな失敗やトラブルが起こる事は早々ない。

それが全然上手くいかないと思い知ったのが不妊治療、妊娠、出産、育児でした。

何回やってもうまくいかない不妊治療をして、いざ妊娠したら胎児に先天疾患があることを宣告され、

最終的に高血圧腎症で入院することになり、結局は緊急帝王切開で出産。

何を予測しようが何を準備しようがどうにもならないことの連続でした。

「人生には思いがけないことが起こる」ことを身をもって知った瞬間でした。

 

これは妊娠出産に限った話ではないですよね。

明日事故に遭うかもしれない、介護が発生するかもしれない、病気になるかもしれない。

男も女も関係なくその立場になってみないと見えてこない世界、出てこない言葉というものが必ずあるということを実感させられました。

 

ここからは要所要所の感想。

「女性は当たり前にやっている妊娠・出産」

自分自身妊娠・出産を経て周りから「よく頑張ったね!」と声をかけてもらえる機会が本当に増えました。

「ありがとうございます」と答えながらもどうもその言葉が胸の奥まで届きにくく、いつも定型文のように受け流していました。

それって私自身もきっとどこかで「女性にとってこれは当たり前なこと」と思っている節があったんだろうなと思います。

 

ドラマでは全てがスマートだった健太郎が妊娠したことにより仕事もプライベートも坂道を転がり落ちるように上手くいかなくなっていきます。

体調不良で仕事もままならなくなる姿。

会社から配慮にかける言動を言われ食に走る姿。

身なりにも気をつけられないほど余裕がなくなる姿。

この先の漠然とした不安に涙する姿。

そのどれもが"あのときの自分"でした。

そうだよ。すごく大変でしんどいことばっかりだったよ。

当たり前なんかじゃない。全然当たり前なんかじゃないよ。

男女逆転した世界を見て初めて「あのときの自分めっちゃくちゃ頑張ってたやん…!!」って自分を褒めたくなったというか労わってあげたい気持ちになりました。

 

妊娠「する側」「しない側」

ドラマでは男の健太郎が妊娠するので女の亜季は「妊娠しない妊娠生活」を送ることになります。

亜季の発する言葉、考え方その節々に「妊娠しない側」の人間である様相が浮かび上がります。

また健太郎以外の男性妊夫も出てきますが「妊娠が分かった途端、女に逃げられた」なんて話も出てきます。

どれもこれも女性側の立場からしたら「よく聞く男のエピソード」ばかり。

その男女逆転の対比描写もまたすごくリアルで面白かったです。

 

女性だって「妊娠しない側」に立てば、女性自身に傷付ける意図はなくても「妊娠してる側」を傷付ける発言・行動することは十分にありえるのだと思いました。

私の夫は妊娠中も育児中の今も本当に寄り添ってくれていますが(それでも一番大変な新生児期に育休取ってくれなかったとか諸々はあるけど笑)

逆の立場になったときメンタルが不安定になっている妊夫の心を傷付けずそこまで献身的に支えることが果たして私にできるのかと問われると正直自信ないです。

 

性別関係なく「自分が経験していないこと」に全身全霊で寄り添うこともまた、とてもしんどく難しいものなのだと痛感させられました。

不可抗力でただただ苦しめられる「妊娠してる側」と違って自分の頭で色んなことたくさん考えて行動しなきゃいけないんだもの。男性も男性で大変だよね…

 

「妊娠していない側」から見える世界

妊娠すると体調不良やホルモンバランスに振り回されて何もかもが"それどころ"じゃなくなります。

だからこそ亜季を通して「その期間妊娠していない側は何を考え、何を感じるのか」間接的に知れたのも面白かったです。

体調にもホルモンにも振り回されず理性がしっかりあるからこそ悩むこと、やること、考えることもいっぱいあるよねって思いました。

特に印象的だったのは出産シーン。私と同じく健太郎も緊急帝王切開でした。

手術が終わるまでの亜季と健太郎の両親のあの手術待合室の空気。

あの空気は絶対知ることも見ることもできない世界ですからすごくすごく新鮮でした。

そりゃ腹切る方がしんどいに決まってるんだけど(笑)待ってる側も色々なこと考えて待つしかできなくてしんどいよね。

実際待合室で待ってた私の夫と両親も相当グッタリしたらしく帰りにファミレス寄ったらしいんだけどメニュー選ぶ気力すらなくて全員同じもの食べたって話聞いて笑った。

 

同じ「妊娠」「出産」でも立場が変わればこうも見える世界は違うのかというのが映像で実感できるのが本当に面白かったです。

 

「らしさ」とは

このドラマは「女らしさ」「男らしさ」「母親らしさ」「父親らしさ」「自分らしさ」とは何かをすごく突きつけて考えさせてくれる作品でした。

最終回。2人で子供を育てていく中、亜季は仕事でのシンガポール行きを取りやめる意向を話します。

そのときの健太郎「俺たちは誰も犠牲になっちゃダメだよ。」という台詞に涙がドバドバ流れました。

現実の妊娠出産はどうしても女性に負担がいきがちです。

どんなにサポートしてもらってもその現実は変わらないのをいま身をもって実感しています。

でも女性が犠牲になることは違う。

だからといって女性のために男性が犠牲になることも違う。

そして両親の自由のために子供が犠牲になることはもっと違う。

すごく難しい問題です。

おとぎ話のような理想論なのかもしれないけど絶対諦めてはいけない着地点なんだということを改めて考えさせられました。

そのおとぎ話のような理想を叶えるために何度も壁にぶつかったり取り返しのつかない失敗をしたり傷付き合ったりするのかもしれないけど

それでも私はその理想論を絶対に諦めたくはないなとこのドラマを通して再度実感しました。

 

その他余談感想

ここからはちょこちょことした感想なんだけど

まず妊娠10週で赤ちゃんの声聞いたくらいであんなに母乳滲み出ないよ😂(笑)

色々リアルな内容だったのにあの部分だけえらいファンタジーで笑ってしまった。

 

あと産後の健太郎の「会社から(育休など)もらえるもんはもらってやっていく強かな姿勢」は現代の働く妊婦あるあるかなと思ってクスッとしてしまいました。

 

「子供ができてキャリアを中断するって決して下方修正じゃない。人間的にはスキルアップしてる。この経験がいつか必ず仕事に反映される日が来る」

作中では女性たちに「カッコつけて言う事じゃない」って馬鹿にされてたけどすごく重要なことだし私はすごく勇気をもらえる言葉でした。

前々からブログに書いてるけど私はスーパーマーケット勤務です。

職業柄、子育て主婦が主なお客様になるので同じ立場を経験して復帰したとき

きっと見える世界が大きく変わってるであろうことが少し楽しみだったりもします。

バリキャリになりたい訳ではなく、その経験を経て新しい提案やアイディアを出せる社員になれたら良いな。

 

そしてドラマを見て一番強く感じたのが

男が産もうが女が産もうが妊娠中に何を考えようが何が起きようが命は等しく爆誕していくっていう「生命力の強さ」です。

環境が整ってなかろうがなんだろうが時期が来たら赤ちゃんはお腹から出てくるんだよね。

本当に新しい命を産み出すってとんでもない所業だよ(笑)

産まれてきた子供の性別に触れなかったのと、子供の名前がジェンダーレスだったのも良かった。

(かくいう我が子も色んな想いを込めてジェンダーレスな名前にしたので余計に)

 

そんなところでしょうか。

相変わらず感想という名の自分語り乙…!いいの!!好きに書くブログだから!!(笑)

 

これから子供を考えている人、今妊娠している人(もしくはパートナーが妊娠してる人)、

育児と仕事の両立に悩む人、ジェンダーバイアスに疑問を感じる人には特に見て欲しい作品だなって思いました。

私はすごく励まされた。もっともっと頑張ろうと思えた。本当に見て良かったです。

 

カウンセリングも終わったタイミングでこのドラマを見たので、総まとめして今の心のモヤモヤの着地点がなんとか決まった感じがします。

次からそのことをだらだらブログに書けたらいいなぁと思います。

 

それでは今日はこの辺で。かしこかしこ。

 

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